エンコードテスト
次はCPUのSSE命令が効く、エンコード時間を比較してみた。エンコードにはTMPGEnc 4.0 XPressを使用し、ソースには30秒の640×480/30fps/AVIファイルを用意し、これをMPEG-4(352×288)、WMV(640×480/2passVBR)、MPEG-2(640×480/CBR)にてそれぞれエンコードが完了するまでの時間を計測した。
結果は、デュアルコアのAtom 330がさすがに速く、他2製品を大きく引き離している。Nano L2200はほぼAtom 230と同程度となっている。
ゲームパフォーマンスは?
3DMark06を見る限り、3DバリバリのFPSゲームは動いたとしてもプレイに支障が出るほど遅いのは火を見るより明らか。というわけで、軽いゲーム代表ということで、定番のFFベンチと大航海時代Onlineベンチマークにてパフォーマンスを見てみよう。ついでにNano L2200を搭載するVB8001にはPCI Express x16スロットがあるというわけで、ミドルレンジのビデオカードGeForce 9500 GTを差して同様にパフォーマンスを計測した。
さてFFベンチだが、どの製品もLowですら1500前後という惨憺たる状況。Nano L2200はCPU性能からしてGeForce 9500 GTを差してもあまりスコアが伸びないのではないか?と思われたが、予想以上にスコアは伸びている。なおAtom 330のスコアがAtom 230よりもやや低いのはメモリ容量による違いだ。ゲームをするならWindows XPといえども2GBは搭載したいところだ。
その一方、大航海時代OnlineベンチマークはGeForce 9500 GTを差してもNano L2200のスコアは非常に低く、CPUがかなり足を引っ張っている。Atom 230/330はNano L2200を上回っているが、このレベルではどっちもどっちである。軽いオンラインゲームとはいえ、AtomやNano L2200などの省電力CPUにはやや厳しいようだ。
(次ページへ続く)
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