優秀賞以外にもたくさんのおもしろサービスが!
協賛企業による部門賞だけで40、審査員特別賞や特別賞などをあわせると全部で50以上の賞が贈られたMashup Awards 4。最優秀賞/優秀賞以外で特に筆者が興味をもったのが以下の2つの作品だ。
1つは、特別賞(U-23賞)を受賞したケータイ向けのサービス「超店舗検索」だ。学生4人だけで作っているという超店舗検索は、「ネットといえばPCよりもケータイ」という10代後半~20代前半(まさに「U-23」)を象徴するサービス。GPSから現在地の地図を表示し、ハンバーガーショップやコーヒーショップといった大手チェーン店の情報を検索するシンプルなものだが、ポイントは使いやすさにある。
営業時間をもとに検索した時点で営業している店だけをリストアップして「○時まで営業」と教えてくれたり、逆に閉店している場合には「○時から営業」と教えてくれる。チェーンでの絞り込みもできるので、たとえば「半径300メートル以内にある営業中のマクドナルドの店舗」を一発で調べられる。「公式サイトなど既存のケータイサイトでは調べるのが面倒で作った」という超店舗検索代表の鈴木 顕氏の言葉がうなずけるできばえだ。
もう1つ、uranodaiさんが作った「AIR SANPO」(特別賞のAny Device賞を受賞)は、おそらく今回の応募作品中、もっともインパクトのあるサービスではないだろうか。iPhoneとWii Fitのコントローラー、chumbyを組み合わせて、Google Map ストリートビュー上を“散歩”できる。Wii Fitコントローラー上を歩くとストリートビューが前進し、iPhone上のタッチパネル操作で上下左右に移動。chumbyは歩数計の役割を果たす。ストリートビューの画面を表示するクライアントにはAdobe AIRを使っている。
「最新のデバイス、サービス、技術を組みあわせるとこんなサービスが作れるのか」――ある意味究極ともいえるこのマッシュアップサービスは、懇親会でも引っ張りだこだった。