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Web開発者たちの“甲子園”、MA6始まる

2010年09月08日 22時26分更新

文●小橋川誠己/Web Professional編集部

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 今年もWeb開発者たちの遅い夏が始まった。リクルートは9月8日、Webアプリケーション開発コンテストMashup Awards 6(マッシュアップ・アワード 6:MA6)の応募受付を開始した。受付は11月8日まで。

リクルート メディアテクノロジーラボの木村 稔局長

 Mashup Awardsは、複数のWeb APIを組み合わせて開発された新しいWebサービスを、企画・アイデア・技術面から審査、評価するコンテスト。2006年の第1回開催以来、今回で6回目を迎え、「開発者からは『年に一度のお祭り』『甲子園』とも呼ばれている」(リクルート メディアテクノロジーラボの木村 稔局長)というほどに定着。今年は、昨年の346作品を上回る400作品の応募を目指している。

 グーグルやヤフー、リクルートなどの協力企業・56社が提供する179種類のAPIの中から、最低1つ以上を利用することが応募の条件。最優秀作品には100万円、優秀賞(4作品)には各10万円、ソーシャルゲームやAndroidなどのテーマ賞(12作品)には各5万円が贈られるほか、今年は経済評論家の勝間和代さん、歌手の広瀬香美さんによる特別審査員賞も設けられた。各賞は一次審査や開発者によるデモンストレーションなどを経て、12月4日に開かれる表彰式で発表される予定だ。

特別審査員の広瀬香美さんと勝間和代さん。広瀬さんは「音楽の明るい未来が見えるようなアプリを」、勝間さんは「(自身が企画する)人生戦略手帳のWeb版のようなものを」とリクエスト。勝間さんは「優秀なアプリは買い取ります」とも

セミナーや開発合宿で業界を盛り上げ

 「Quality for Developer's Lifeの向上」「Webサービスの発展」という2つの目的を掲げるMA6では、コンテスト以外にも業界を盛り上げる“仕掛け”が用意されている。例年開催しているセミナーイベント「Mashup Caravan」に加えて、今年は日帰り開発合宿「Mashup Camp」も開く計画。「ランチ時間を取るか取らないかで議論になったが、『ランチを取るなら開発していたい』ということでナシになった。それぐらいずっと開発に集中できる」(リクルートの川崎有亮氏)という濃いイベントだ。

 こうしたイベントに足を運んで開発者同士の交流を深めるもよし。昨年の受賞作品の傾向を分析して入賞を狙うもよし。それぞれのスタイル、楽しみ方で、MA6に参加してはどうだろうか。

記者会見の会場には昨年のMA5で優秀賞と審査員特別賞をダブル受賞した作品「CastOven」も。加熱時間(待ち時間)に合わせて動画を再生する電子レンジで、MA5終了後、海外のガジェット系ブログ・100サイト以上で紹介される人気ぶりだという

ASCII.jp Web Professionalもメディアスポンサー賞を提供します!

 今回のMA6では、Web Professional編集部もメディアスポンサー賞を提供します。テーマは「ベストネーミング賞」。アプリの中身だけでなくタイトルのネーミングに優れた作品を表彰し、副賞として当社製品などの賞品を提供する予定です。ユニークな作品との出会いを編集部一同、楽しみにしています。 (Web Professional編集部)

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