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「新しい文化作りたい」MA8大賞に写真+音声アプリ

2012年11月19日 11時04分更新

文●Web Professional編集部

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 今年最高のWebアプリを決める開発コンテスト「Mashup Awards 8」(略称MA8、リクルートなどが主催)の最終審査会が11月15日、東京都内で開かれ、最優秀賞ほか各賞が決定した。

最終審査の結果発表の瞬間。喜びの表情を見せる受賞者

審査結果が決まった瞬間。喜びの表情を見せる受賞者

 総応募数466作品の中から最優秀賞に選ばれたのは、UIEvolutionのVoicepic。スマートフォンで撮影した写真に音声を付けて保存し、ソーシャルで共有できるサービスで、子どもの写真と笑い声を記録に残したり、写真に音声を添えてお祝いのメッセージを送ったり、といった使い方ができる。音声や写真を加工するフィルター機能、コメントやフォローといったInstagramのような要素もある。

 UIEvolutionの古志野史嗣氏は、ファイナルプレゼンテーションで「写真を撮ったら音声をつける、という新しい文化を作って世界中に広めたい」と抱負を語った。

最優秀賞に選ばれた「Voicepic」は写真に音声を付けて共有できるサービス

 優秀賞は以下のとおり。()内は作者名(敬称略)。

寝顔認識めざまし FACE KICK(株式会社人間)

 Webカメラで表情を監視し、寝顔と判断されると、3段階で睡眠を妨害するAIRアプリ(紹介ページ)。寝顔写真をFacebookに自動投稿し、それでも起きない場合は電話による警告、タライの落下へとエスカレート。派手な実演デモで会場を沸かせた。

シャチクノミカタ(ひさじゅ)

「上司」のFacebookの書き込みに自動的に「いいね!」を押したり、誕生日にお祝いメッセージを書き込んだりするサービス(サービスサイト)。前日の上司のFacebook上での行動を毎朝メールマガジンとして配信するサービスなど、あまりの機能の充実ぶりに会場が笑いに包まれた。

コトバノモリ(原田真喜子)

 Twitter、Google、Wikipediaなどの複数の検索結果を1本の「木」としてビジュアル化するサービス(サービスサイト)。感情によって葉の色づけを変えたり、検索結果を「森」として保存する機能も。独自の世界観とUIが注目を集めた。学生枠予選の優勝作品で、MA初の女性ファイナリストでもある。

おーいおまえ ねむっTEL(チーム一番搾り)

 電子工作とWebのマッシュアップ作品。腕に取り付けたセンサーの動きから居眠りを検知すると、無線LANと電話API経由で電話を発信する(紹介ページ)。マイコン、無線LANチップ、加速度センサーを組み合わせて専用ハードウェアから設計・自作した。

SoMoX(伊藤 輝)

 Twitter、Facebookなど、増えすぎたソーシャルアカウントを1つにまとめるプロフィールページの作成サービス(サービスサイト)。高校2年生とは思えない堂々としたプレゼンテーションに大きな拍手が贈られた。

melocy(株式会社ignote)

 ギターやドラムなどの演奏をiPhoneで録音し、他のプレイヤーと共有して重ね撮りができる“演奏SNS”(サービスサイト)。最終審査ではVoicepicと最優秀賞を競り合い、惜しくも2票差で破れた。


最後に、受賞者、関係者による恒例の記念撮影。今年も「祭り」が終わった

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