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つなげ!オンガク配電盤 第3回

冥土の土産に世界デビュー、動画投稿サイトはステージなのだ

2008年10月03日 00時00分更新

文● 四本淑三(powered by 武蔵野電波)

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ケータイバンドの先駆者「iBand」


 でもアイディア次第では、ほとんどお金を使わず有名になることも不可能ではない。

 電子携帯楽器を使ったバンドで最も良く知られているのは、オーストリアはウイーン在住のiBandという3人組だ。YouTubeに投稿した動画がきっかけで、本当に世界的に有名になってしまったのだ。もしあなたも世界的ケータイバンドを志すなら、彼らの活動は参考になるかも知れない。

iBandの公式サイト(http://www.iband.at/)では、オリジナル曲のmp3ファイルが無料でダウンロードができる。同時に活動資金の寄付もPayPalで受付中。ネット時代における音楽ユニットのプロトタイプとしても興味深い

 映像のほとんどは机を上から撮ったもの。映っているのは携帯機器のタッチパネルとメンバーの手だけ。なんだか1人足りないマージャンのようなのだが、机の上で成立する音楽を、映像で完結に表現するとこうなるのだろう。全員、指切りタイプの手袋をしているのがお洒落で、女子だけレースというのが可愛らしい。

 iBandはテレビ番組でライブも披露しているのだが、ずっと下を見てタッチスクリーンをつついているのが面白かった。俯きっぱなしで靴ばかり見て演奏しているように見えるところからシューゲイザー(Shoegazer)という言葉が生まれたらしいが、動画サイトの電子携帯バンドはデスクトップゲイザーとでも呼ばれるのだろうか。

 ではここでiBandの素敵な演奏「Life is Greater than the Internet(人生はインターネットより素晴らしい)」をどうぞ。



新兵器でライバルに追いつけ!


 しかしiBand。ちゃんとバンドとして成立しているところが凄い。タイミングの取りずらいタッチスクリーンの弱点を踏まえた上で、不安定で儚いアンサンブルで攻めてくるあたり、やっぱ音楽の都の人たちのセンスにはかなわねえ、と思うのだ。

 とりあえずオタクの帝国、日本に住む俺たちは、セッションを重ねて修行でもするしかないな。うむ。と、腕をを組んでいたところに「待望のディバイス完成」との一報が船田さんから届いた。構想から苦節3ヶ月。おお、遂に出来たか。これは確かにこれはすげえよ。

 この新兵器の詳細と、修行の模様はまたいずれ!

一体これは何でしょうか? 例によって25円とか30円とか、今時駄菓子も買えないような値段のパーツで成り立った夢のディバイス。とだけお伝えしておきましょう

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