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KORG DS-10誕生秘話──30年前のアナログシンセをDS上で再現する

2008年04月22日 16時22分更新

文● 船田戦闘機、聞き手●船田戦闘機、上杉季明

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インタビュー風景

右手前から順に(株)キャビアの佐野信義氏、(株)AQインタラクティブの岡宮道生氏、(株)コルグの佐藤隆弘氏。佐野氏は佐野電磁の名でおなじみのサウンドクリエーター。リッジレーサーシリーズの楽曲などを手がけたことで知られる

 ニンテンドーDS上で、なつかしのアナログシンセがよみがえる。AQインタラクティブの「KORG DS-10」はそんなコンセプトで開発された製品だ。


DS-10

DS-10では、MS-10の特徴であるパッチシンセのデザインも再現されている

 正弦波や矩形波といった基本的な波形をアナログ回路で加工して、音作りを行なうアナログシンセサイザーは、独特な音の艶と暖かさを持つ。最近では、パソコン上でその機能をエミュレートする製品も登場してきている。

 DS-10は、1978年にコルグから発売された「MS-10」が、デザイン上のコンセプト。MS-10の特徴であるパッチパネル(回路と回路をケーブルでつないでさまざまな効果を加える機能)も再現した。

 コルグの「KAOSSILATOR」でも採用されている「カオスパッド」(タッチパッド上の指の位置で音程や効果を変えるUI)による音符入力など、タッチパネルを生かした操作にも対応。2台以上のニンテンドーDSを接続したワイヤレスプレイなど、ニンテンドーDSならではのインターフェースも採用している。

 本タイトルはAmazon.co.jpのみで販売する予定。発売は7月とまだ先だが、すでにネット上では大きな反響を生んでいる。DS-10は、どのように生まれたのか? 開発者に聞いた。


KORG DS-10とは

DS-10

DS-10の設定画面

 往年のアナログシンセの名機をニンテンドーDS上で再現する。それがDS-10のコンセプトだ。シンセ音のエディットはMS-10のようなコントロールで行なえる。MS-10と違うところは、VCOを2基搭載しているため更に音色の加工が可能となっている点。VCOのバランスコントロールとPITCHコントロールがあることから和音が響くような音色も作れるという。なお、インタビュー本文で触れられているように、MS-10の特徴であるパッチングにも対応。マニア垂涎の仕上がりになっている。

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