念願の「フリーワード検索」対応で、検索機能も大幅向上
録画予約の機能はシンプルに番組表から選ぶ以外に、ジャンルなどで検索する方法もある。こうした検索機能は、実はレコーダーを使い込むと、一番メリットを感じたり不満を持ったりする部分だ。復習の意味を込めて、従来と比べて変化のない部分から取り上げていこう。
BW830の主な番組検索機能は旧機種と同じだ。「ジャンル検索」はシンプルながら扱いやすい。画面を掲載していない「キーワード検索」「トピックス」は、他社にはないDIGAオリジナルの機能で、予め用意してある条件から選んで検索する。ただし、検索ヒット率が低いため、どうしても積極的には使いにくい。
またBW830には、旧機種になかった待望の「フリーワード検索」と、隠れた新機能として「関連情報」の検索も行なえる。
フリーワード検索は、他社製品には以前からあった待望の機能だ。条件をあらかじめ登録して使う方式は独特ながら、毎回使うのにいちいち文字入力するのは面倒なため、まとめて登録しておくこの方式は案外使い勝手もいい。ただし、出演者で検索する場合は、「人名検索」ではなく「フリーワード」で登録する必要がある。
もうひとつの「関連情報」検索は、実機を操作していて存在に気付いた新機能だ(なぜかリリースや公式ページにも見あたらない)。番組情報に含まれるキーワードを条件として検索する機能は、ソニーのBDレコーダーが搭載する「気になる検索」を彷彿とさせる。ただし、BW830の関連情報は一部の番組のみ使用可能で、対応する番組は探さないと見つからない程度。対応する番組が少ないのは惜しい。
いずれにせよ、BW800の弱点だった部分に新機能を搭載して強化した点は素直に歓迎したい。特にフリーワード検索は、いまだ同様の機能を搭載しないメーカーもあるだけに、ひとつのセールスポイントとなるだろう。