使い勝手のいいI/Oドライブ
Fatal1ty Championには、「X-Fi I/Oドライブ」と称する外付けユニットが付属している。デフォルトでは本体にAUXライン入力端子を備えるアダプターが装着されていて、5.25インチベイに取り付ける形状となっている。アダプターは取り外し可能で、I/Oドライブ本体は3.5インチベイサイズとなっている。
I/Oドライブにはライン入力用のAUXライン入力端子のほかに、ヘッドホン出力とマイク入力(主にヘッドホン/ヘッドセット用)、マスターボリュームとマイクボリュームのダイアル、そして3つのLEDボタンが備わる。
ダイアル類は埋め込み式で、未使用時はI/Oドライブ内に収納できる。フロントパネルにカバーがあるようなPCケースでも、邪魔にならない。また、ダイアルは回転させるとクリック感のある仕組みになっていて、目視せずにダイアルを回転させても、どれくらい動かしたかが分かるので使い心地がいい。
3つのサウンドエフェクト機能
3つのLEDボタンは、各種モード切替に使用する。ゲームモードLEDボタンはオン/オフによって、ゲームのサラウンドサウンド再生に最適化された「ゲームモード」と、それ以外の2モード※1を切り替えられる。
※1 音楽・ビデオ鑑賞に適した「エンタテインメントモード」と、低レイテンシー録音やエフェクト処理など、録音作業に適した「オーディオクリエイションモード」。
ほかの2つは、X-Fi Titaniumが備えるオーディオエフェクト機能「X-Fi CMSS-3D」と「X-Fi Crystalizer」のオン/オフを切り替える。
X-Fi CMSS-3Dは2chのステレオソースで疑似サラウンド再生を行なう機能。一方のX-Fi Crystalizerは、圧縮音源で失われがちな高音・低音域を補完して、鮮明な音を再現する機能である(関連記事3)。音楽を再生しながらオン/オフを切り替えると、どちらもはっきりと違いが分かるくらい効果的だ。
ただし、楽曲やゲームのサウンドによっては向き不向きもある。モード切替や効果のオン/オフは、付属ソフト上でも切り替えられるのだが、I/Oドライブがあれば前面ボタンひとつで切り替えられる。手軽でいい。
また細かい部分で気に入ったのが、付属の設定ツール「Creativeオーディオコンソール」のヘッドホン設定だ。この設定には、ヘッドホンを接続するとスピーカーへの出力を自動でオフにする機能がある。ヘッドホンで音声を聞きたいときには、I/Oドライブ前面の端子にヘッドホンを挿すだけで出力が切り替わるわけだ。ヘッドホンとスピーカーを頻繁に使い分けるような人には、非常に便利な機能である。