コミケ・ワンフェス直前対策!「俺」流コスプレ撮影術
カット#02 視野と心は広くあれ!男をタタせるレンズ選び!
2008年07月25日 16時00分更新
打倒ゴルゴ13!最短撮影距離と手ブレ防止
スナイパーにとって手振れは禁物だ。カメラの構え方や撮影時の足場、装備の重量によっても左右されるが、慣れないうちはシッタースピードを1/125秒を切らないようにしたい。
しかし最近は技術が向上し、手ブレ防止機能(ISと呼ばれることがある)付きのレンズが比較的安く手に入るようになった。それが、こんなレンズである。
この機能はレンズに内蔵されているジャイロセンサーがブレを検知して、シャッターが開いている間はレンズ自体でブレを防止するものだ。したがってレイヤーさんがズッコケタ場合などは、ブレてしまうことに注意して欲しい(ビデオカメラなどでは、被写体を追いかけてブレを補正するタイプもある)。
このように手ブレ防止機能つきのレンズを使うと、カメラに慣れていなくても、1/30や1/60というシャッタースピードでキレイに撮影が可能だ。
日中がメインとなるコスプレ撮影では、まず1/30以下にはならない(設定次第で無理矢理1/30秒にすることも可能だが……)ので、この機能があれば手ブレで写真をダメにしてしまうことはなくなるだろう。
どのぐらい光りを取り込め、明るいレンズであるかは、レンズに必ず記載されているFに続く値を見て欲しい。この値が、小さければ小さいほど明るいレンズだ。
カメラ本体とセット(レンズキット)になっているレンズであれば、だいたいF3.5~F4.0ぐらいだろう。ズーム時は若干暗くなってF5.6辺りだ。しかし別売りのレンズには、F2.8やF1.4(ここまで明るいとズームではなく焦点距離固定の単焦点レンズのことが多い)といった非常に明るいレンズがある。
当然のことだが、手ブレ補正機能つきレンズはそのぶん値が張る。太くて明るいレンズもしかり。ただ、レンズはメーカー純正だけでなく、サードパーティーの「シグマ」や「タムロン」、「トキナー」といったレンズメーカーがあり、各カメラメーカー用のレンズを発売している。予算が同じであれば、サードパーティー製のワンランク上のレンズを狙うのもいいだろう。
またレイヤーさんの顔だけじゃなく、コスチュームのクローズアップを撮影したい場合もあるだろう。
これらのクローズアップ撮影は、レイヤーさんの体にかなり接近して撮影するので、必ず許可を取ってから撮影させてもらうこと!
こんなときはマクロで撮影をしよう。マクロ撮影とは、昆虫や花など小さな被写体に接近して撮影することがいうが、コスプレのパーツは昆虫ほど小さくない。したがって、どれだけ被写体に近づいて撮影できるかを示す「最短撮影距離」を指針にするといいだろう。30~40cmもあれば、カチューシャなどもかなりクローズアップできる。もっと小さいものを撮影する場合は、最大撮影倍率が0.25(“1:X”という表記の場合は、1÷Xで小数点表記に変換できる。たとえば1:3.8であれば倍率は0.26)もあればじゅうぶん過ぎるほどだ。0.25以上の値であれば、そのぶん大きく撮影できるが、
胸のボタンをマクロで撮影することはないだろう(笑)。
またマクロ機能を内蔵していないレンズでも、画素数の多い最近のデジタル一眼レフであれば、撮影後にレタッチソフトで写真の周囲をカット(トリミング)すれば、見た目に拡大できる(笑)。
(次ページへ続く)
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