25日に東京ビックサイトで開催された“ワンダーフェスティバル2007 [冬]”(通称ワンフェス)は、ガレージキットの展示即売会だ。ディスプレイの前の大きなお友達から「そんなことは百も承知!」というつぶやきが聞こえそうだが、実は一大コスプレイベントであることを知っているかっ!
「っつーかその前に“コスプレ”って何さ?」という坊と、「アスキービジネスニュース」を読もうとして、間違って“アキバ”タブをクリックしてしまったエクゼクティブに説明せざるを得まい。なにしろ“デジタル用語辞典”じゃヒットしない単語だ!
“コスプレ”とは、“コスチュームプレイ”の略で「アニメやゲームのキャラクターの衣装をまとって、その登場人物になりきる」という精神的に崇高な遊びである。よって「ナース」や「セーラー服」、「スチュワーデス」や「女教師」という煩悩が炸裂する衣装をまとっても、それはコスプレではない。そりゃ油ギッシュなお父さんが好きな大人の遊びだ!
ワンフェスのコスプレは凄ゲーよ……
さて一般的にコスプレイベントと言えば“コミックマーケット”、通称コミケがよく知られている。しかし常識を逸脱した逸般人には、ワンフェスのコスプレの方がバラエティに富んでいて好まれるのである。それはなぜか? コミケのコスプレには、こんな制限事項があるからだ。
・視界の悪い着ぐるみ禁止
参加者の多いコミケは混雑するため、安全性を考慮してこのような制限がある。つまり、こんなコスプレはコミケでは見られないのだ。
これは置きモノではなく、立派に機動する戦士「ガンダムZZ」さんである。部屋のどこに片付け、どうやって搬入しているのか? という疑問を我々に投げかけている。
・長い刀や棒の持ち込み禁止
あらゆるものを小型化する時代の流れにあって、大型化しているものがある。それが負債とアニメの劇中に登場する武器である。とくに女の子が戦う系の深夜アニメにおける武器の大型化には目を見張るものがある。身長の数倍もあるソードや魔法のステッキをブンブンまわすロリっ娘が多く登場し、ニュートン力学の破綻が危ぶまれている。
それゆえコミケでは表現できないキャラクターが多く見られるのが、今回開催されているワンフェスなのである。
・露出度の高いコスプレ禁止
これこそ最重要事項である!! 今、もっとも小型化が進んでいるのが、ノートPCとデジタル音楽プレイヤー、そしてアニメに登場する女の子達のスカートだ。SDメモリカード以上にスカートの“mini→micro”化が進み、現在の深夜アニメに至っては、スカート丈が股下数cmにまで迫ってきている。これ以上の小型化が進むと、サザエさんのワカメちゃん状態になりかねない勢いだ。
よってコミケではNGでも、ワンフェスならOKという衣装も多く見られる。
格闘アーケードゲーム「アルカナハート」で、(ごく一部の)プレイヤーが(こればっかり)セレクトするキャラ、“大道寺きら”様のコスプレだ。海風が吹く冬の有明とは思えぬ衣装とド根性! コスプレネーム:神城 皇さん
予備知識はこのぐらいにしておいて、ワンフェスで見かけたワンダフルでワンダーなコスプレを、続々と紹介していこう。
