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BDレコ購入指南 第8回

BDレコーダーカタログ2008夏

2008年07月10日 16時00分更新

文● 西川由美子、トレンド編集部

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どうせ買うならドドーンと1TB!

 価格帯は25万円以上が目安。現在1TB HDDを搭載するのはパナソニックとシャープの2機種のみだ。1TBはさすがに大容量。最高画質のDRモードでも地上デジタル放送を約126時間録画できる。どんどんエアチェックしても、そうそう不足はないだろう。

 注意点は、HDDの容量が約半分になる下位モデルとと、機能的にほぼ差がないということ。「どうしても長時間録画!」という人にはこのモデルがオススメだが、それがなければ安価な下位モデルも検討しよう。

1TBモデルの主な機能と特徴
メーカー 型番 MPEG-4 AVC
長時間録画
地デジ録画時間
※DRモード
AVCREC i.LINK
パナソニック DMR-BW900 4倍録画 約126時間 TS/HDV
シャープ BD-HDW30 5倍録画 約126時間 - TS/HDV

操作はシンプル、映像も音もキレイなのがいい!
パナソニック DMR-BW900

パナソニック「DMR-BW900」

 BW900は、最薄59mmとコンパクトなサイズで設置場所を選ばないのが魅力の1つ。背面にi.LINK TS端子を備えており、D-VHSデッキなどとの常時接続が可能。D-VHSのアーカイブをBlu-ray化するといった用途にも対応できる。

BW900で使える機能のひとつ、ジャンル別番組表。選択したジャンルだけが明るくスポットされるため、録画予約もしやすい

 同シリーズは機能を最小限にとどめたシンプルな操作感だけではなく、画質へのこだわりに定評がある。操作はシンプル、映像や音声はキレイ、録画時間もたっぷり。レコーダー初心者でも扱えて、価格に見合う機能をとことん満載した贅沢モデルだ。

 ただし、キーワードやジャンルなどによる「自動録画」機能、録画した番組を自動でチャプター化してくれる「オートチャプター」機能などは実装しておらず、すべての面でシンプルなつくりとなっているため、超こだわり派にはやや食い足りないかもしれない。


「世界の亀山モデル」で一番キレイな映像が見たい!
シャープ BD-HDW30

シャープ「BD-HDW30」

 BD-HDW30は「AQUOSブルーレイ」のシリーズ名どおり、同社の液晶テレビ「AQUOS」との連携を徹底的に強化したレコーダーだ。リンク機能「AQUOSファミリンク」に対応したAQUOSとHDMI接続することをポイントに、「純」をキーフレーズにした機能をかかげている。

AQUOS RX5シリーズ最大の65V型モデル。実売価格は98万円前後とこちらも超ハイエンド

 1つ目は再生機能の「AQUOS純モード」。これはAQUOSと接続したときのみ利用できる機能。階調やコントラストなどを調整し、「AQUOSで最も自然」に見られる画質をそのまま出力するというものだ。詳しい映像の処理方法は不明だが、「適正な画質で入出力」というメーカー純正品ならではの考え方は確かに納得できる。

 2つ目は録画機能の「高画質純録り」。これはAQUOS以外のテレビと接続した場合でも使える機能。そのメインとなるのは「フルハイビジョン純録り」だ。これはMPEG-4 AVC録画のこと。

 なんと最長5倍という超長時間録画が可能で、1TBのHDDなら約450時間も録画できる。現在発売されているBDレコーダーの中では、文句ナシに最長だ。ただし5倍モードはビットレートが約4.8Mbpsと低いため、「テレビで見たままの超高画質」は期待できない。

本体前面には待機時の消費電力を通常時に比べて約70%削減できるという「エコモード」のオン・オフ切り替えスイッチを備える。細やかな工夫が光っている

 操作はAQUOSのリモコンをそのまま使えるため極めてシンプル、映像はAQUOSに最適なもの。やろうと思えば超長時間録画までできてしまう。とことんファミリーブランドの魅力を味わいたい人、徹底的に「長時間録画」にこだわりたい人にはオススメのモデルだ。

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