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お店からDVDタイトルが消える? 

世界初のBD/DVDハイブリッドタイトルが登場

2008年12月19日 17時51分更新

文● 橋本 優/トレンド編集部

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左がBD版、右がDVD版のメニュー。どちらも1枚のディスクに収録されている

左がBD版、右がDVD版のメニュー。どちらも1枚のディスクに収録されている

 Blu-ray Discプレーヤーを持っていない人にとって、ビデオ店のBDコーナーはスルーする場所のはず。

 しかし、今年11月に販売されたデジタルレコーダーにおいて、BDレコーダーの販売台数が50%を超えたという(Gfk Japan調べ)。そろそろ無視できない存在だ。

「コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」のパッケージ

「コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」のパッケージ

 そんな中、共同テレビがBD/DVDのハイブリッドディスクを採用した映像タイトルを、世界で初めてリリースする。文字通りBDプレーヤーでもDVDプレーヤーでも再生できるディスクだ。

 発売されるのは、フジテレビ系列で7月から9月に放送された「コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」という連続ドラマのボックス(4枚入り)。販売はポニーキャニオンで、価格は3万6540円、発売日は2月18日だ。


ハイブリッドのカギは特殊な半透明膜

BD/DVDのハイブリッドディスク

BD/DVDのハイブリッドディスク

ハイブリッドメディアの構造

ハイブリッドメディアの構造

 ディスクには、1層のBD信号層と2層のDVD信号層が重なっており、(読み取り面からみて)BD信号層はDVDの信号層の手前に位置する。

BD信号層はBDレーザーを反射し、DVDレーザーを透過させる

BD信号層はBDレーザーを反射し、DVDレーザーを透過させる

 BD層の反射膜に特殊な半透明膜を採用し、BDの青色レーザー(405nm)は反射し、DVDの赤色レーザー(650nm)は透過する。これにより両方の信号の読み取りが可能になった。

ハイブリッドメディアの半透明膜は、通常のBDの半透明膜(灰色の線)よりDVDの赤色レーザーの透過率がアップしている

ハイブリッドメディアの半透明膜は、通常のBDの半透明膜(灰色の線)よりDVDの赤色レーザーの透過率がアップしている

 特殊な再生機器は必要なく、従来のBDプレーヤーやDVDプレーヤーなどで再生可能。互換性検証の結果は99%だという(残り1%は海外の製品)。

 メディアの開発/製造はインフィニティストレージメディアが協力しているが、今後BD2層、DVD1層のメディアも実用化を目指すという。


ビクターのハード&ソフト技術が貢献

 実は2004年に日本ビクターがBD/DVDのハイブリッドディスクの開発に成功しているが、その技術を実用化させたのが今回のタイトルだ。ディスクの規格自体はBDA(Blu-ray Disc Association)で承認されている。

マスターの映像(左)とBDに収録されるMPEG-4 AVCの映像(右)

マスターの映像(左)とBDに収録されるMPEG-4 AVCの映像(右)。近寄ってみてもほとんど違いがみられない

 今回のタイトルは1層のBDに約3時間の映像をMPEG-4 AVC形式で収録した。映像は、日本ビクター子会社のビデオテックが開発した「インテリジェントHDエンコーダー」を使用。マスター(HDCAM)とほぼ同じ画質を低ビットレートで実現できたという。

 今のところ、このハイブリッドディスクを採用したタイトルのリリース予定は未定とのことだが、将来的にDVDのみのタイトルは店頭から消えてしまうかもしれない。

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