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“初心者向け”SANストレージが74万5500円! 日本HPの新製品

2008年04月15日 17時58分更新

文● 桑本美鈴

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日本ヒューレット・パッカードは、中堅・中小規模顧客向けのストレージ新製品として、エントリーディスクアレイ製品「HP StorageWorks Modular Smart Array 2000」、およびミッドレンジディスクアレイ製品「HP StorageWorks 4400 Enterprise Virtual Array」を発表した。

 「HP StorageWorks Modular Smart Array 2000」は、SAN(ストレージエリアネットワーク)製品を初めて利用するユーザーが簡単かつ低コストで導入できるよう設計された2Uラックマウントサイズのディスクアレイ製品。ファイバチャネル接続モデル「HP StorageWorks Modular Smart Array 2012fc」と、iSCSI接続モデル「HP StorageWorks Modular Smart Array 2012i」が用意されており、いずれも4月下旬に出荷開始予定。価格は、2012fcが92万4000円、2012iが74万5500円。

「HP StorageWorks Modular Smart Array 2000」

「HP StorageWorks Modular Smart Array 2000」

 両製品とも、3.5インチSASもしくは3.5インチSATAを1エンクロージャあたり12台まで搭載可能。最大積載容量は、3.6TB SASまたは9TB SATA。さらに追加エンクロージャを接続することで、最大48台(14.4TB SASまたは36TB SATA)のディスクドライブを搭載できる。また、オプションコントローラの追加により、デュアルコントローラ構成に対応する。キャッシュメモリは1コントローラにつき1GBを搭載。対応サーバ数は、2012fcが最大64台、2012iが最大16台。そのほか、スナップショット機能やボリュームコピー機能について、5月末対応を予定しているという。

「HP StorageWorks 4400 Enterprise Virtual Array」

「HP StorageWorks 4400 Enterprise Virtual Array」

 「HP StorageWorks 4400 Enterprise Virtual Array」は、エントリー製品とミッドレンジ製品の中間に位置するモデルで、ファイバチャネルディスク3種(146GB、300GBの1万5000回転、400GBの1万回転)もしくはFATAディスク(1TB)を1エンクロージャあたり12台まで搭載可能。また、追加エンクロージャを接続することで、最大96台(38.4TB 400GB FCまたは96TB FATA)のディスクドライブを搭載できる。キャッシュメモリは2コントローラで4GB。従来のEVAファミリと同様、同社独自の仮想化技術である新世代RAIDテクノロジーにより、ストレージ統合やサーバ仮想化などを簡単かつ効率的に実現するという。4月中旬出荷開始予定で、価格は341万7750円。

 また同社は、EVA販売パートナーに対し、販売支援やトレーニング支援など体系化して提供する「HP StorageWorks EVAパートナープログラム」を開始する。同プログラムは、「販売支援」「トレーニング支援」「構築メニュー作成支援」の3分野で構成されており、パートナー向けに総合的な拡販支援を行なうというもの。新規パートナー獲得および育成を図り、新規顧客の開拓を支援することで、パートナー企業との連携を深め、さらなるシェア拡大を目指すという。

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