このページの本文へ

「2008年はクラスタストレージの年にする」――アイシロン、新製品販売開始

2008年01月29日 18時54分更新

文● アスキービジネス編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

アイシロン・システムズは、29日、高い拡張性と高速パフォーマンスが特徴のクラスタストレージシステム「Xシリーズ」を販売開始した。


インテルのデュアルコアでハードウェアの性能向上


 アイシロン・システムズ(以下、アイシロン)は2001年に米・シアトルで創業されたクラスタストレージ専業ベンダー。クラスタストレージとは、複数のディスクアレイを束ねて一元管理するシステムで、従来のSAN/NASのストレージシステムに比べて拡張性や機能性が優れていると言われる。

 今回、新たに発表されたクラスタストレージシステム「Xシリーズ」はインテルのデュアルコア「Xeon プロセッサ 5130」を採用した結果、「従来製品に比べ、パフォーマンスが60%アップし、消費電力が20%低くなった」と米アイシロン・システムズ シニアディレクター ジェイ・ウォンポルド氏は述べる。

米アイシロン・システムズ シニアディレクター ジェイ・ウォンポルド氏

米アイシロン・システムズ シニアディレクター ジェイ・ウォンポルド氏

米アイシロン・システムズ シニアディレクター ジェイ・ウォンポルド氏

 また、同社が掲げる「Pay as you grow(成長に応じて追加可能)」というスローガンの通り、単一ファイルシステムと単一ボリュームで1.6ペタバイトまでの容量拡張が可能。XシリーズはSAN/NASのストレージシステムに比べて、「拡張性で100倍、パフォーマンスでは20倍の能力がある」とアイシロン・システムズ 代表取締役 瀧口昭彦氏は自信を見せる。

アイシロン・システムズ 代表取締役 瀧口昭彦氏

アイシロン・システムズ 代表取締役 瀧口昭彦氏

アイシロン・システムズ 代表取締役 瀧口昭彦氏

 EMCやサンなどのベンダーも市場参入を果たすなど、今後の競争激化が予想されるクラスタストレージ。アイシロンはネットワーク分野でシスコとリバーベッド、サーバ分野でヴイエムウェアとインテルとのアライアンスを組むことで、相互運用性の高さを実現し、競合差別化に繋げている。「2007年は前年に比べ、ユーザー数が倍増した。2008年はXシリーズでクラスタストレージ飛躍の年にしたい」と瀧口氏はさらなる市場開拓に意欲を見せている。

「Isilon IQ 12000x」(画面クリックで拡大)

「Isilon IQ 12000x」(画面クリックで拡大)

「Isilon IQ 12000x」(画面クリックで拡大)

 なお、Xシリーズの価格構成は下記の通り。

機種 最小システム構成 参考価格(税抜)
Isilon IQ 1920x 5.76TB (3ノード, InfiniBandスイッチ) 1749万円~
Isilon IQ 3000x 9TB (3ノード, InfiniBandスイッチ) 2097万円~
Isilon IQ 6000x 18TB (3ノード, InfiniBandスイッチ) 2968万円~
Isilon IQ 9000x 27TB (3ノード, InfiniBandスイッチ) 3325万円~
Isilon IQ 12000x 36TB (3ノード, InfiniBandスイッチ) 3821万円~

カテゴリートップへ