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これからはストレージもブレードの中へ HPがBladeSystem対応のテープドライブを発表

2007年06月04日 18時25分更新

文● アスキービジネス編集部

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日本HPは同社のブレードシステム「HP BladesSystem c-Class」対応のテープドライブ「HP StorageWorks Ultrium 448c テープブレード」を発表した。

新しいストレージ「BAS」を提唱

 2006年6月に第3世代のブレードシステム「HP BladeSystem c-Class」を発表して以降、HPは同システムに対応する仮想IO装置やストレージ、L3/SANスイッチといったさまざまなブレードを提供してきた。そして、本日新たに世界初のブレード型のテープドライブ「Ultrium 448c テープブレード」を発表した。

 「サーバだけでなく、スイッチやストレージ、そして本日発表したテープドライブのようなバックアップ装置を1つのエンクロージャに収納できる。ネットワークそのものを集約できることになった」(日本ヒューレット・パッカード株式会社 エンタープライズストレージ・サーバ統括本部 インダストリースタンダードサーバ製品本部 プロダクトマーケティング部 プロダクトマネージャ 山中伸吾氏)

日本ヒューレット・パッカード株式会社 エンタープライズストレージ・サーバ統括本部 インダストリースタンダードサーバ製品本部 プロダクトマーケティング部 プロダクトマネージャ 山中伸吾氏

日本ヒューレット・パッカード株式会社 エンタープライズストレージ・サーバ統括本部 インダストリースタンダードサーバ製品本部 プロダクトマーケティング部 プロダクトマネージャ 山中伸吾氏

日本ヒューレット・パッカード株式会社 エンタープライズストレージ・サーバ統括本部 インダストリースタンダードサーバ製品本部 プロダクトマーケティング部 プロダクトマネージャ 山中伸吾氏

 従来、ブレードを使ったシステムにおけるストレージを考えた場合、容量や用途に応じて、直接接続するDASやNAS、SANといったものが利用されていた。HPでは、今回テープブレードと以前に発表したストレージブレードを合わせて、エンクロージャ内に内蔵できる新しいストレージ「BAS(Blade Attached Storage)」として定義。構築や管理が容易でありながら、低コストで実現できるストレージシステムとして売り出していく方針だ。

HP StorageWorks Ultrium 448c テープブレード

HP StorageWorks Ultrium 448c テープブレード

HP StorageWorks Ultrium 448c テープブレード

 Ultrium 448c テープブレードは同社の「Ultrium448 SAS テープブレード」を内蔵し、容量は400GB。毎時172.8GBのデータをバックアップ可能(2:1圧縮時)。無償添付されるバックアップソフトウェアでエンクロージャ内のデータ保護やディザスタリカバリを実現し、統合管理ツール「Onboard Administrator」によって他のブレードとともに一元管理が可能になっている。

 また、従来ブレードというと「高価なものと捉えられがち」(山中氏)だったとして、定価63万円のエンクロージャを315円で提供し、他のブレード製品やオプションを30%で販売するキャンペーンを実施している。

 「管理コストが低いため、本来中小規模のシステムに向いているのがブレード。高いと思われている先入観をこのキャンペーンで覆して、『導入しやすいブレード』を目指していく」(山中氏)

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