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ドキュメントスキャナー

レビュー:ScanSnap S510M

2008年04月14日 12時00分更新

文● 倉田吉昭

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モバイルモデルの「S300M」との棲み分け


 前述の通り、Mac対応の「ScanSnap」シリーズには上位モデルの「S510M」のほかに、ポータブルタイプの「S300M」もある。こちらは上位モデルの基本的な機能を受け継ぎつつ、大幅な小型・軽量化を果たしたモバイル用モデルだ。ここでは、そのモデル間の違いを紹介しよう。

ScanSnap S300M

「ScanSnap S300M」も上位モデルと同じく光学解像度600×600dpiのセンサーを搭載する。最大読み取り範囲は216×360mmだが、こちらはA3キャリアシートには非対応。幅284×奥行き95×高さ77mm、重さ約1.4kgのコンパクトさがウリだ。実売価格は2万9800円

 本体は非常に小さく、A4サイズのノートパソコンと比較して、設置面積は半分程度。重さは約1.4kgと軽量で、出張などで持ち歩くにも適したサイズだ。こうした用途のために、別売りで専用のキャリングケースも用意されている(実売2980円)。

 基本的な機能はS510Mに準じており、読み込み解像度も同じく600×600dpi。ただし、A3キャリアシートを使った読み取りには対応しておらず、読み取り速度はS510Mより若干遅い。またADFの給紙能力はS510Mほどではないが、連続10枚まで対応しているので、モバイルはもちろん自宅での作業でも十分な実用性だろう。

 モバイルに特化した機能として、ACアダプターを使わずに、USBバスパワーでも動作する点が挙げられる。ただし、この場合は同時にふたつのUSBポートに接続しなければならないため、MacBook Airではバスパワー接続を利用できない点に注意したい。

USBバスパワーで駆動する

付属の専用ケーブルを使い、USBポート2つに接続して給電する。片方のポートはデータと給電を、もう片方は給電のみの用途となる

ACアダプターで駆動する

ACアダプターは本体サイズに合わせて小型のものが採用されている。バスパワー接続時よりもACアダプター使用時のほうが読み取り速度も速い

 なお、S510Mに付属する「Acrobat 8 Professional」がS300Mには付属しない。そのぶん安価なのでやむを得ないところだろう。ページ入れ替えや回転、メモの追加といった簡単なPDF編集であれば、Leopard付属の「プレビュー」で行えるので、簡単な編集であればこちらを使うといい。

 S300Mは、ドキュメントスキャナーを持ち歩く必要があるヘビーなモバイルユーザーはもちろん、コンパクトな点を生かし、家庭内などで必要なときだけ取り出して使いたいというユーザーにも向いている。価格も安いため、ドキュメントスキャナーは使ってみたいが、多くの機能は必要としないユーザーの入門機としてもうってつけだ。

 デスクトップで日々本格的に使い込むならS510M、モバイル用途もしくは利用頻度が低いのであればS300Mを選べばいいだろう。


【Conclusion】
○  ワンプッシュでスキャンできる簡便さと、高速なスキャン速度が特徴。「S510M」には「Acrobat Professional」が付属し、ソフト単体よりもこちらを購入するほうがお買い得。

×  Windows版に付属するOCRソフトの恩恵を受けられない。iPhotoとの連携など、Windows版にはない魅力を持つだけに、今後の対応に期待したい。

(MacPeople 2008年6月号に掲載予定)


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