米アドビ システムズ社は日本時間の3日、PDF作成ソフト「Adobe Acrobat 9 日本語版」シリーズ3製品を7月上旬に発売すると発表した。
「Adobe Acrobat 9 日本語版」シリーズは、バージョン8時代から用意されている「Acrobat 9 Pro」「Acrobat 9 Standard」のほか、今回新たに最上位製品「Acrobat 9 Pro Extended」が加わった3製品。もちろん、無償のリーダーソフト「Acrobat Reader 9」も用意され、こちらも7月上旬にダウンロード配布が始まる予定だ。
バージョン9では文書やビデオ、3Dデータなど、さまざまなコンテンツをコンパクトに統合するポートフォリオ機能を搭載。またFlash技術をサポートしており、PDF文書に埋め込まれたFlash Videoを無償のAdobe Readerさえあれば再生可能だ。さらに、同日発表された同社のホスティングサービス「Acrobat.com」(パブリックベータ提供)を利用したリアルタイムコラボレーション機能も搭載している。
「Adobe Acrobat 9 日本語版」シリーズ間の主な機能差は次のとおりだ。
Acrobat 9シリーズの機能差 | ||||
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Pro Extended | Pro | Standard | Reader | |
PDF書類の閲覧/印刷/検索 | ○ | ○ | ○ | ○ |
信頼性の高いPDF作成 | ○ | ○ | ○ | |
複数のファイルをPDFに統合 | ○ | ○ | ○ | |
セキュリティー機能 | ○ | ○ | ○ | |
Adobe LiveCycle Designer ES同梱※ | ○ | ○ | ||
Adobe ReaderユーザーへのPDFレビュー参加許可 | ○ | ○ | ||
PDFポートフォリオ用テンプレート | ○ | ○ | ||
PDFファイルの最適化 | ○ | ○ | ||
3DモデルをPDFに変換/編集 | ○ | |||
ビデオをFlashムービーに変換 | ○ | |||
Adobe Presenter同梱 | ○ | |||
Windows環境での対応システムはWindows XP SP2以上/Vista、対応マシンは1.3GHz以上のCPUを備えたPC。Mac環境での対応システムはOS X 10.4.11以上(Leopard対応)、対応マシンはPowerPC G4以上またはインテルCPUを搭載したMac。
なお、「Adobe Acrobat 9 日本語版」シリーズの登場に伴い、同社のCreative Suite製品群も「CS 3」から「CS 3.3」へアップデートしている。アップグレード料金は、「Adobe Creative Suite 3.3 Master Collection 日本語版」「同Design Premium 日本語版」「同Design Standard 日本語版」「同 Web Premium 日本語版」ともに、「Acrobat 9 Pro」のアップグレード版と同じ価格の2万1735円だ。
