スペックはほぼ同等
でもバッテリー駆動時間はRX1に軍配
まず、最上位機種(オフィスなしモデル)のスペックを比較してみた。なお、今回取り上げた「RX1/W9E」はウェブ直販モデルである。店頭モデル「RX1/TAE」とほぼ同価格ながらスペック的にウェブ直販モデルのほうが優っているからだ。
製品名 | ThinkPad X300(647612J) | dynabook SS RX1(RX1/W9E) |
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CPU | Core 2 Duo SL7100(1.20GHz) | Core 2 Duo U7700(1.33GHz) |
メモリー | 2GB | 2GB |
SSD | 64GB | 128GB |
グラフィックス | チップセット(インテル GS965 Express)内蔵 | チップセット(インテル 945GMS Express)内蔵 |
ディスプレー(解像度) | 13.3インチ(1440×900ドット) | 12.1インチ半透過型(1280×800ドット) |
光ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
無線通信機能 | IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth | IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth |
USB 2.0 | 3 | 3 |
IEEE 1394 | ―― | 1 |
各種カードスロット | ―― | PCカードスロット、SDメモリーカード |
バッテリー駆動時間(セル数) | 約3.2時間(3セル) | 約12.5時間(6セル) |
サイズ/重量 | 幅318×奥行き231×高さ23.4(最薄部18.6)mm/1420g | 幅283×奥行き215.5×高さ25.5(最薄部19.5)mm/988g |
直販価格 | 36万5400円 | 41万7800円 |
CPUはRX1が「Core 2 Duo U7700」なのに対して、X300は「Core 2 Duo SL7100」を採用する。U7700のほうがクロック周波数は高く、FSBは533MHzで2次キャッシュは2MBとなっている。対するSL7100はFSBが800MHzで2次キャッシュが4MBだ。
また、RX1はPCカードスロットやSDメモリーカードスロットを搭載するなど、必要と思われるインターフェースや端子類はすべて搭載している。一方、X300ではメモリーカードスロットやPCカードスロット類がバッサリと省かれており、デジカメなどとのデータのやり取りには別途USB接続の外付けカードリーダーを使うか、USBケーブルでデジカメと接続しなければならず、ケーブルレスとはならない。もちろん通信カードもX300では内蔵できず、USBの外付け通信ユニットを使うことになる。
さらにRX1はIEEE 1394端子を搭載しており、DVカメラからの映像取り込みも可能だ。映像・写真の取り込みはRX1が長けているといえるだろう。
RX1には2種類のバッテリーが用意されている。6.2時間駆動が可能な「2900」と12.5時間駆動が可能な「5800」で、RX1/W9Eに標準で付属するのは5800。ちなみに2900を搭載した場合は20gほど軽くなる。一方X300のバッテリー持続時間はRX1の約4分の1。さらに本体重量も1.4kgと600gほど重くなる。X300はオプションのベイ・バッテリーと大容量バッテリーを併用することで、最長8.2時間まで伸ばせるが、本体が重くなる上に、ベイ・バッテリーは光ドライブと交換して使用する形となる。