薄く、軽く、長時間駆動。モバイルに必須な3つの要素にこだわった東芝の「dynabook SS RX」シリーズが、第二世代機「dynabook SS RX2」に進化して、9日に登場した。
昨年6月に登場した「dynabook SS RX」シリーズは12.1インチワイド(1280×800ドット)の2スピンドル機ながら、SSDモデルの重量は最小で800g台。屋外でも見やすい半透過型液晶パネルの採用や公称で10時間を超すバッテリー寿命など、意欲的な仕様を持ったモバイルパソコンである。
RX2ではこれらの特徴を継承しつつ、インテルの最新モバイル向けプラットフォームCentrino 2に対応した。超低電圧版のCore 2 Duo SU9300(1.2GHz)、スモールフォームファクター用チップセットのIntel GM45などを採用し、従来と同等のサイズ/バッテリー寿命をキープしつつ、処理性能が大幅に向上している。
KDDの3G通信とSSDが同時選択可能に
今回は7モデルが発表された。型番がスペックを示しており、RX2/Tの後に続く数字が「9」なら128GB SSD搭載モデル、「8」の場合は160GB HDD+Office Personal 2007搭載モデル、「7」なら160GB HDDでOfficeなしとなる。また、RX2/Sxxは光学式ドライブを省いた廉価モデル。末尾の英字が「GG」の場合は、KDDIの3G通信機能(CDMA 1X WIN)を内蔵する(Gの場合は非搭載)。
例えば、ハイエンドの「dynabook SS RX2/T9GG」は、128GB SSD搭載で3G通信に対応し、予想実売42万円前後。重量は標準6セルバッテリー装着時で1053g、軽量タイプの3セル装着時で933gとなる。バッテリー寿命はそれぞれ12.5時間と6.2時間(JEITA測定基準)。
もっとも軽い「RX2/T9G」は、T9GGより約75g軽く、3セルバッテリー装着時で焼く858g。3G通信機能内蔵でない点以外はT9GGと同一仕様で実売40万円前後となる見込み。
HDDモデルに関しては、光学式ドライブを持たない「RX2/S7G」が23万円前後、Offcie+3G通信機能装備の「RX2/T8GG」が30万円前後。重量に関しては標準6セルバッテリー装着時で1010~1130g。バッテリー寿命は11.5時間。
eSATA共用端子を装備し、ACアダプターも小型化
それ以外の仕様は共通で、今回からIEEE 1394端子がなくなり、3つのUSBポートのうち1つがeSATA共用ポートとなった。また筐体サイズは従来と変わらないが、手に持った際の剛性感(たわみや片手で端を持った際の安定感など)を向上させるため、部分的にフレーム部分の肉厚などを調整しているという。
また、ACアダプターのサイズを一回り小型にしたほか、ファンの性能落ちやバッテリーパックの充電能力などを視覚的に表示し、パソコンの不調を早期に発見できる「東芝PCヘルスモニター」も搭載している。
OSはWindows Vista Bussiness SP1で、XPへのダウングレードメディアが付属。本体サイズは幅280×奥行き215.8×高さ25.5mm(最薄部19.5mm)。HDDモデルn販売は9月20日より順次、SSDモデルの販売は11月になる見込み。