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週末見るコンテンツはコレ★ 第29回

【週末見るコンテンツはコレ★】

フレンチアニメでまったりな感動を! 家族で見るのもおススメ!! ミッシェル・オスロ監督作品特集

2008年02月29日 21時00分更新

文● 大石太郎

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子供も大人も楽しめる神話
オスロ監督の長編デビュー作品
「キリクと魔女」

「キリクと魔女」のパッケージ

「キリクと魔女」のパッケージ。Les Armateurs / Odec Kid Cartoons / France 3 cinéma / Studio O / RTBF / Monipoly / TEF / Exposure.

キリクと魔女
DVD
価格:3990円
発売日:2007年7月18日(発売中)


発売:ウォルト ディズニー スタジオ ホームエンターテイメント
http://wdshe.jp/

 「アズールとアスマール」が公開されるまでフランスのアニメーションの歴代興行収入第1位の記録を誇っていたのが、この「 キリクと魔女」。つまりアニメーション作品における興業成績の1位と2位をミッシェル・オスロ監督作品が独占 しているのだ。

 ちなみに本作は、畑勲監督が日本語版翻訳と演出を担当した、スタジオジブリの第1回洋画提供作品でもある。魔女カラバの魔力によって支配されている貧しい村に、自分の意志で生まれた赤ん坊キリク。「どうして魔女カラバは意地悪なの?」持ち前の好奇心と行動力で、賢者が住むという“禁じられたお山”へ旅に出る……。

 人類誕生の地、アフリカを舞台にした爽快で美しい神話。ミッシェル・オスロの長編デビュー作は、幼少期をギニアで過ごした監督の強烈な体験が基になっている。「なぜ?」を行動によって解決していくキリクの姿は、子供が見ればアフリカ版「一寸法師」が活躍する冒険活劇。ともすれば単純とも取られてしまうほどシンプルなストーリー。だが、キリクの住む環境は現代社会の縮図。いくらでも深読みはできる

 独創的なビジュアル面ばかりがクローズアップされることが多いが、本作の魅力はそれだけではない。大人の観賞に堪えうるストーリーをシンプルに紡ぎ上げた監督の脚本能力にも注目したい。

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