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平成20年 第1空挺団 降下訓練始め

空挺部隊大演習!「敵」侵攻部隊を撃破せよ!!

2008年02月25日 10時00分更新

文● アスキー戦車部長Y

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先制の一撃!AH-1Sの対地攻撃、そして味方先遣偵察隊出現

 大臣が着席し、いよいよ「訓練始め」の幕開けと相成った。事前に配布された概要では、最初は自由降下とエキストラクションロープからの卸下とのことだったが、これは前述のように強風のため中止。残念ながら来年以降にお預けということなのだ。
 さて、会場左手(西側)よりの轟音が響き、対戦車ヘリコプター「AH-1S」2機、および多用途ヘリコプター「UH-1」1機が侵入してくる。まず、対戦車ヘリAH-1Sが敵陣地や車輌に対し攻撃を加え、敵勢力を減殺しつつ、その間に先遣偵察隊を敵陣地に侵入させ、敵の勢力や配置などを報告する、というものだ。

進入してくるヘリ ライトを煌めかせながら進入してくるヘリコプター

 観客席間近で旋回するAH-1S。高度はわずか20mくらい。端から見ていてちょっと怖いくらいまで観客席に近づいている。まさに大相撲で言うところの砂被り席というところだ。まあ、こんな観客席近くで戦闘ヘリの機動を見ることができるのが、この習志野の良いところなのだ。猫の額ほどの演習場にも、狭いならではのメリットがあるのだ。

AH-1S 取材エリアに正対するAH-1S。我々取材班はまさに機首の機関砲の射線上だ。これが演習で良かった。実戦ならミンチにされているところだろう

対戦車ヘリコプターAH-1S コブラ
 ベル社製の対戦車ヘリ。日本では富士重工でライセンス生産され、1979年から導入が進められている。乗員は2名。なお、後継のAH-64 アパッチがボーイング社の生産ラインの閉鎖と、それによる富士重工のライセンス生産の中止に伴い、僅か13機で導入中止となった。とはいえAH-1Sも近年中に導入初期の機体から老朽化による退役が予想されるため、後継戦闘ヘリの導入について注目されている。

AH-1S 対戦車ヘリコプターAH-1S。主武装は光学誘導式のTOWミサイル、そして20mm機関砲だ

多用途ヘリコプターUH-1H/J
 米国ベル社製で、日本では富士重工がライセンス生産しているものを採用。陸自では100機以上が運用されている。乗員2名、輸送人員11名。今回は、兵員や物資輸送に用いる通常の機体の他に、銃座をキャビンに固定し、側面への射撃を可能としたドアガン装備型と、87式地雷散布装置を搭載した地雷散布型が演習に登場した。なお、このドアガン装備型や地雷散布型と言う記述は、本記事内で便宜的に使用している名称で、自衛隊での正式名称ではない。これらの名称について陸上自衛隊に問い合わせたところ、特に固有の名称や型番はなく、どの装備でもUH-1Hと呼ぶとのこと。

UH-1H ドアガン装備型 地雷散布型
通常形式のUH-1H。偵察隊をスキッド(着陸用そり)に乗せているガンシップとして運用されているUH-1J。12.7mm機銃を射撃する直前のワンシーンこちらは地雷散布装置を搭載した地雷散布型

 AH-1Sによる地上制圧攻撃の後、UH-1Hより先遣偵察隊が地上に降り立つ。先遣偵察隊はギリースーツという迷彩効果の高い服を着ている。まるでスターウォーズに登場するチューバッカのようだが、習志野、というか関東の冬の草原でこの偽装は効果的だ。敵陣奥深くに潜入し、作戦実施にとって重要な情報となる敵勢力の部隊規模などを味方に送信するのだろう。まさに偽装1つとっても最終的には作戦の成否を左右する重要な要素といえよう。

先遣偵察隊 先遣偵察隊
降下態勢に入ったUH-1H。メインローターのダウンウォッシュで枯れ草が舞上げられている警戒姿勢のまま地上に飛び降りる先遣偵察隊。機内でも隊員が銃を構えて警戒しているのが分かるだろうか
先遣偵察隊 先遣偵察隊
地上に降りた偵察隊は四方を警戒する2人1組になって散る偵察隊。UH-1Hも飛び去っていく
先遣偵察隊 こんな偽装で潜伏されたら我々一般人には数メートルまで近づいても分からないだろう

地形に溶け込みながら移動する先遣偵察隊

(次ページへ続く)

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