見事敵陣占領! と思いきや敵の反撃が……
演習もいよいよ終盤。無事、本隊の展開が行われ、味方陣地構築に成功した、というところまで来たようだ。だが、当然敵もこのまま黙って指をくわえてみていることはない、ということでこの演習にも敵の反撃がプログラムに組み込まれている。味方部隊は空襲に備え、対空装備を前線に展開していく。
敵航空機による攻撃に備え、対空誘導弾スティンガーを持つ隊員。スティンガーは赤外線誘導型で、撃ちっぱなしが可能だ
我が方に敵機が向かっている、との連絡が!(と音の割れたスピーカーで言っていたようだ)敵の空襲に備え、スティンガーを抱えて押っ取り刀で前線に急ぐ隊員
「敵機来襲!対空射撃開始!!」猛然と火を吐く我が重機関銃、というシチュエーションのようだ
敵の地上攻撃機役は陸自の連絡機LR-2
「敵機」は地上に爆弾を投下、忽ち地上に沸き上がる爆煙!
繰り返される敵機の爆撃、味方部隊はじっと耐える
敵は空襲終了と同時に機甲部隊による攻撃を開始した。対する味方は、迫撃砲による一斉射撃と、AH-1Sによる対戦車攻撃で迎撃を実施する
次々と射撃を行なう迫撃砲。陣地に白煙が上がっている
上空では味方AH-1Sによる敵装甲車輌への攻撃も開始された
AH-1Sによる攻撃
反撃の一方で、先ほどの空襲で負傷者が出たとの想定か、高機動車の救急車バージョンが出動していた
「衛生兵!」との叫びに担架を持って急ぐ衛生科隊員、というシチュエーションか。衛生兵というと、なんとなく安全な後方で手当をしているようなイメージがあるが、実際は前線など戦闘地域で手当をすることもある訳で、危険度は一般の隊員とそう変わらない
現れた1機のCH-47J、そして同機に吊下されたスリングには8名の完全武装の空挺隊員が! いよいよ演習はフィナーレを迎える。
CH-47Jにスリングで吊下されて現れた隊員。しかし、これって相当訓練して鍛えないと出来ないはずだ
ただ吊下されているのではなく、89式小銃を構えて警戒姿勢を取っている
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