いよいよ本隊登場、重要拠点を確保せよ!
再び西方にヘリコプターの集団が出現。いよいよ後続の本隊を展開することになる。今までは小火器のみで敵に当たっていたが、以降は携行型対戦車誘導弾や迫撃砲など中火器を前線に展開していく。
AH-1Sに護衛されたCH-47Jが飛来してきた
AH-1Sが攻撃態勢を取る
CH-47Jが次々と降下してくる。大型ヘリコプターが目前で旋回している様はまさに圧巻だ
CH-47Jが備えるエンジン2基(各3000軸馬力超)が巻き起こすダウンウォッシュは、数百メートル離れた位置の取材エリアにまで多量の枯れ草を降らせた
CH-47Jから次々と出てくる隊員
これもジオラマのテーマになりそうな、前線らしい緊迫感のあるワンシーンだ。むろん、現実にこのようなシーンが発生しないことを祈りつつだが……
画面右側の隊員が持っているのは01式軽対戦車誘導弾だ。赤外線画像センサを備え、射手が命中まで誘導しなくて済む、いわゆる「打ちっ放し」式を採用している。これにより射手は発射後、遮蔽物等安全なエリアへの待避が可能になった
敵戦車が現れたらしい(強風と音割れでアナウンスが聞き取れなかったのだ)。一斉に伏せる隊員
すかさずAH-1Sが飛来し、地上部隊の援護に廻る
2機編隊のAH-1Sが敵部隊を攻撃する。しかしヘリ越しにマンションが見えている、というのも、今のところ平和な日本では、まさに映画のワンシーンとしか思えない
AH-1Sの援護のもと、更にCH-47Jが部隊を輸送してくる。偽装した73式小型トラック(新)がランプを渡って降りてくる
73式小型トラック(新)が前線に進出、87式対戦車誘導弾(通称:中MAT)を展開する。この中MATはレーザーによる誘導のため、命中するまで誘導を射手が行う必要がある。ただし、レーザーさえ当たっていれば誘導可能なので、車輌や舟艇以外の陣地や建物などのピンポイント攻 撃も可能だ
87式対戦車誘導弾誘導用のレーザー照射器三脚を組み立てる隊員。ミサイルチューブは三脚を使用しない状態で設置されている
AH-1Sの護衛のもと、さらに多くの車輌がCH-47Jによって輸送されてくる。今度は機内に収容できない大型の車輌をスリングによって吊下している
軽装甲機動車を吊下したCH-47J。軽装甲機動車は小松製作所が製作した車輌だ。本車の導入により、今までは非装甲の車輌しか持ち込めなかった空挺作戦に、このように前線までに装甲車輌を迅速に展開出来るようになったことの意義は大きい
着地した軽装甲機動車
高機動車と迫撃砲も着地
偽装網を展開した高機動車と81mm迫撃砲L16
同じく偽装網を展張した120mm重迫撃砲RTと隊員
構築した味方迫撃砲陣地を防衛するため、陣地前方へ地雷を散布するべく飛来したUH-1J地雷散布型。ガンダムMSVで言えばザク・マインレイヤーというところか。これで防衛線を構築し、敵の味方陣地内への進撃を阻む。島嶼や山岳戦の場合、敵の進撃路は限定されることが多いので、そういう状況では地雷散布は大いに効果大ってコトなのである。
機体両側のフロートのような収納ケースに地雷が格納されている。ちなみに日本は対人地雷禁止条約(オタワ条約)に基づき対人地雷は全廃しているので、ここで散布される地雷はすべて対戦車地雷ということになる。なお、今回の演習では地雷散布は行われていない
護衛としてUH-1Jドアガン装備型が随伴していた
最初にAH-1Sの航過(模擬対地攻撃)、続いてCH-47Jからの車両や迫撃砲の展開、そしてHU-1Jドアガン装備型と同じく地雷散布型の航過だ。このようにそれぞれの攻撃や行動は数分くらいのわずかの間に行なわれる。
素早く陣地を形成!
(次ページへ続く)