1月15日、米国サンフランシスコのモスコーニセンターにて、米アップル社のスティーブ・ジョブズCEOによるMacworld Expo 2008の基調講演が行われた。例年抜群の盛り上がりを見せるジョブズCEOのプレゼンテーションの内容を、子細においかけてみよう。
基調講演開幕! 好調なLeopardのセールス
スティーブ・ジョブズCEOによる基調講演の開始は、米国時間の15日午前9時。講演が始まる2時間前の7時には、基調講演を取材する報道関係者が会場の入口に列をなした。今年はiPhoneが発表された昨年以上に、メディアの注目が集まっているようだ。一般来場者の場合は会場に収容制限があるため、入場は先着順。午前3時には先頭集団が形成されはじめていたという。
予定開始時間から約20分遅れで始まった基調講演は、「Mac OS X 10.5 Leopard」の売れ行きの発表から始まった。ジョブズCEOは、11月の発売以来3カ月で500万本のLeopardを出荷したと報告。これは「今まででもっとも成功したMac OS Xである」と述べた。Leopardの好セールスの結果、現在MacにインストールされているOSは、Leopardが19%、Tiger以前が81%になるとのことだ。
続いて、エキスポの開催に合わせて出荷される「Microsoft Office 2008 for Mac」を紹介。これにより、すべての主要ソフトがIntel Macでネイティブ動作することになるという。蛇足かもしれないが、「Adobe Creative Suite 3」シリーズはすでにユニバーサルバイナリーとなっており、先日コンシューマー向けの画像編集ソフト「Adobe Photoshop Elements 6」も発表されたばかり(参考記事)。リップサービスではなく、「Adobe Photoshop Elements 6」が発売されるこの春には、本当の意味で「主要ソフトの完全インテル移行」が完了するだろう。
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