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安藤幸央のライフハック 第2回

第2回 SE的、セミナー・イベント参加のためのライフハック

2007年12月04日 11時40分更新

文● 安藤幸央

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3.参加中の行動効率を最大限にあげる方法

 展示会の会場では、個別のプレゼンテーションを中心とするセッションの他に数人のパネリストを招いたパネルセッションが企画される場合があります。パネルセッションは現場の実感をつかむことはできても、技術的な情報に関しては少ない場合があります。一方、モデレータが優秀な場合、パネリストの言葉から、活力やモチベーションアップのきっかけを得ることもできます。パネリストの顔ぶれや雰囲気を的確にとらえて参加するとよいでしょう。

●行動効率
・プレゼンテーションでは、前の方の席の画面が見やすい場所を確保する
・デジカメを記憶の補助に使う。プレゼン資料をメモするより撮影した方が手軽で正確。(撮影禁止のセッションもあるので、事前に確かめておく。フラッシュ撮影が禁止されている場合もある)
・紙のメモを時系列に従って採るか、ノートパソコンにその場で直接入力してリアルタイムにレポートを作成してしまう
・クイックレポートと、詳細レポートの両方を作成することを心がける(事後に資料が公開されるか、ハンドアウトがあるかどうかで記録する方針を変える。後日資料がオンラインで公開されるのであれば、必死ですべて写し取ることはない)
・あらかじめ登録しておいたセッションに参加し、有益でないと感じた場合は、きっぱりとあきらめて違うセッションに参加する。無駄な時間を過ごす必要はない
・インターネットで多くの情報が得られる昨今ではカタログを収集することにあまり意味はない。担当者の話しを聞くことに注力した方がよい

4.セミナー参加後の活用と振り返り

 毎月、国内外で数多くのセミナーやイベントが開催されています。後日セミナー資料がオンラインで公開される場合も多く、地方に住んでいる方であれば、必ずしもセミナーに参加せずともさまざまな情報に触れることは可能です。また、参加した際に、複数セッションが並行して開催され、1人で参加しきれなかった場合なども、後日掲載されるオンラインのレポートを探してみる方法があります。

 実際にイベント参加した場合のその後のとるべき行動としては、セミナーでの出会いを大切にし、同じ業界内の人と人の繋がりを活かして活躍の場を広げる努力をすることが大切となります。また、セミナー参加の記憶が鮮やかなうちに、社内やブログなどでレポートしておくことも必要です。当日参加出来なかった社内の他のメンバーや他の仲間にとっても有益な資料的なレポートを書けるようしておくとよいでしょう。

●活用と振り返り
・セミナーに参加できなかった場合など、後日オンラインメディアのレポートや、他社のブログに書かれたレポートを探してみる
・同じ業界内での人と人の繋がりを大切にし、活躍の場を広げる
・記憶が鮮やかなうちに、社内やブログなどでレポートしておくのが得策
・当日参加出来なかった社内の他のメンバーや他の仲間にとっても有益な資料的なレポートを書けるようにする

 以上が、エンジニアのセミナー参加におけるライフハックとなりますが、これらのセミナーやイベント参加の意義としては、何より活気のある雰囲気に自分を置くことができる点にあると思います。これによってモチベーションアップし、とても大きな効果につなげることができるのです。そして有益であったセミナーやイベントには次回(次年)も参加できるよう、スケジュールを確保しておくことをお薦めします。

 次回は、世界を広げ、一歩先ゆく人材となるための「今こそ読むべき定番 10冊の本 (SE編)」を予定しています。ご期待ください。


筆者紹介──安藤 幸央

安藤幸央氏

株式会社エクサ ユビキタスソリューション部 所属
慶應義塾大学 環境情報学部 訪問講師
国立天文台 客員研究員
1970年北海道生まれ。
フォトリアリスティック3次元コンピュータグラフィックス、リアルタイムグラフィックスやネットワークを利用した各種開発業務に携わる。コンピュータ自動彩色システムや3次元イメージ検索システム、大規模データ可視化システム、リアルタイムCG投影システム、建築業界、エンターテインメント向け3次元 CG ソフトの開発、インターネットベースのコンピュータグラフィックスシステムなどを手掛ける。また、Java、Ajax、Web3D、OpenGL、3DCG、 Google の情報源となるWebページをまとめている。
ホームページ:http://www.opengl.jp/blogger/
所属団体:OpenGL_Japan (Member)、SIGGRAPH TOKYO (Vice Chairman)
■主な著書
「VRML 60分ガイド」(監訳、ソフトバンク)
「これがJava だ! インターネットの新たな主役」(共著、日本経済新聞社)
「The Java3D API仕様」(監修、アスキー)
「Advanced RenderMan 映画とアニメーショ ンのための実践テクニック」(翻訳、ボーンデジタル)

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