ライトユーザーとヘビーユーザーをひとつの世界に――開発者に聞く「ブラビアリンク」の思想
2007年11月09日 18時02分更新
年末商戦に向け、各メーカーがしのぎを削る薄型大画面テレビ。最近では、どのメーカーも「HDMI」などを使った各種機器とのリンク機能を積極的にアピールしており、その特性はメーカー独自に味付けされている(関連記事1)。
今回はソニー(株)を訪問し、同社の液晶テレビ「ブラビア」(BRAVIA)のリンク機能(関連記事2)である「ブラビアリンク」の特徴やその開発思想について聞いた。
「おき楽リモコン」がブラビアリンクの要
ブラビアの年末商戦モデルは全15機種で、画面サイズは70V型~40V型。全機種とも10bit階調表示対応のフルHDパネル(1920×1080ドット)と、LEDバックライトシステム「トリルミナス」あるいは広色域バックライトシステム「ライブカラークリエーション」を搭載し、動画用広色域色空間規格「x.v.Color」(関連記事3)に対応しているのが画質面での特徴だ。
肝心のリンク機能については、新しく開発された「おき楽リモコン」が最大の特徴となる。このリモコンは、従来の赤外線とは違って、2.4GHz帯の無線方式を使うため、テレビとの間に遮蔽物があっても、テレビに送信機を向けなくても気にせず操作できる。「ブラビアリンク」(HDMI)で接続した機器も同様にこのリモコンで操作可能。無線方式のおかげで、HDDレコーダーやネットワークTVボックスは、テレビの裏側に設置することが可能になっている。
また、ブラビアリンクに対応したHDDレコーダーなどの機器を操作する場合、おき楽リモコンからの操作命令は直接無線で各機器に届き、テレビ側では受信しない。操作命令を受け取った機器は、その操作内容に基づき、HDMIケーブルを介してテレビ側に表示する画面内容を送信する。つまり、おき楽リモコンにブラビアリンク対応機器を登録することで、いちいちテレビのメニューを開いて操作する必要がなく、各機器に対して直接操作ができる。
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