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iLifeの秘密 第5回

iLifeの秘密

iWeb '08【作成編】サイト構造の秘密

2007年11月09日 11時32分更新

文● 荻窪 圭

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iWeb利用時はサイト名に注意


 iWebの特徴は、ひとつのURLの中に複数のサイトを作り、その下にページを置くという構造にある。そのため、プライベート用と公開用で別のサイトを作ったり、テーマ別にサイトを分けるといった運用方法も可能だ(Apple Storeで見る)。

 iWebは、まず「サイト」を作り、その中に各コンテンツを配置する「ページ」を作るという流れになっている。扱えるデータはテキストや画像、動画など、一般的にウェブサイトで使われているデータだ。基本的には、サイトの中に各ページを持つ1層構造となる。複数のサイトを作って公開する場合は、リストの最も上に配置されたサイトがメインのサイトとなる。

iWeb

リストには、サイトとページが階層構造で並ぶ。フォトアルバム/ブログ/ポッドキャストでは各ページに階層が作られる。.Macに公開する場合、URLは「http://web.mac.co m/[.Macアカウント]」となる

 各サイトのページの並び順はそのままリストの順番となっており、ドラッグ&ドロップでページを入れ替えることで並びも変更可能だ。

 複数のサイトを作っている場合でも、iWeb上で管理しているサイト同士であれば、ハイパーリンク機能で簡単にサイト間でリンクを設定できる。いちいち外部リンク先のURLを入力せずにページ名を指定するだけで済むのは便利だ。

iWeb

「インスペクタ」の「リンク」から、テキストや写真にハイパーリンクを設定できる。リンク先はメールアドレスやURLを指定できるのはもちろん、iWebで制作中の別のサイトなら直接ページ名で選択可能

 サイトを作るときに注意したいのは、リストに表示される「サイト名」や「ページ名」がそのままURLになる点だ。

iWeb

ページ名を日本語にすると、URL欄で日本語の表示が可能なSafariでは、「[ページ名].html」と表示されるが、Firefoxなどでは「%E6%9D…」といった長い単語になる。英語のほうが親切だろう

気まぐれに名前を変えると、公開時にURLも一緒に変わってしまうため、そのページにダイレクトにリンクしているサイトからアクセスできなくなってしまう。

 iWebは基本的に.Macユーザー向けのソフトだが、HTML形式でサイトを書き出すこともできる。任意のサイトを選び、「ファイル」メニューの「フォルダに公開」を選んでハードディスク上に保存すると、実際に公開されるときと同じ構造のフォルダーが作られるので、その中身をそのままFTPなどでサーバーへ置けばいい。書き出す際にRSSフィード用に自分のサイトのURLを入れておくと、RSSフィードも生成されるようになる。

.Macを利用しないときは、「ファイル」→「フォルダに公開」を選び、書き出されたファイルをFTPサーバーなどにアップロードすればいい。書き出し時にサイトのURLを入力すると、RSSフィードが生成される(左)。書き出したファイルはサーバー上に公開するときと同じ構造で出力される(右)

 ちなみに、iWebで作ったサイトのデータは、「ホーム」→「ライブラリ」→「Application Support」→「iWeb」フォルダーにある「Domain.sites」だ。なお、「フォルダに公開」で書き出したHTMLファイルはiWebでは再編集できないため、必ずiWeb内にもデータを残しておこう。


(MacPeople 2007年11月号より転載)


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