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液晶テレビは買い換え需要を狙う

【詳報】シャープ、“AQUOS G”シリーズなど、液晶テレビ・HDDレコーダー新製品を発表

2007年07月02日 20時23分更新

文● 編集部 小西利明

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既報のとおり、シャープ(株)は2日、東京都内にて新製品発表会を開催し、液晶テレビ“AQUOS G”シリーズ16機種(関連記事)と、20V型液晶テレビ、デジタル放送対応HDD/DVDレコーダー“AQUOSハイビジョンレコーダー”、オーディオラックなどを発表した。価格はいずれもオープンプライス。

52V型フルHD液晶テレビ『LC-52GX4W』
52V型フルHD液晶テレビ『LC-52GX4W』と、AQUOSファミリンク対応オーディオラック“AQUOSオーディオ”『AN-ACX2』

従来より薄型、コンパクト、省電力で買い換え需要を喚起

今回発表されたAQUOS Gシリーズは、2月に発表された“AQUOS R”シリーズが市販される液晶テレビ製品としては最大級のサイズと高画質を備えたハイエンド製品であるのに対して、主な機能は継承しながら低コストの液晶パネルを採用するなどにより、普及価格帯を狙ったシリーズである。

Rシリーズと比べると、液晶パネルのコントラストが異なる(Rは3000:1、新GのフルHDモデルは2000:1)点が目を引く相違点である一方で、動画の残像感を低減する“120Hz駆動”技術や、広視野角を実現する“マルチ画素(MPD)”技術、同社製対応AV機器を同一のリモコンで操作する“AQUOSファミリンク”など、多くの機能を継承しており、見劣りしない製品群となっている。

ずらりと並んだAQUOS Gシリーズ AQUOS Gシリーズの全製品ラインナップ
ずらりと並んだ新AQUOS Gシリーズ。壁掛け用途を強調してか、全機種壁掛け状態で展示されていたAQUOS Gシリーズの全製品ラインナップ。数が多いので複雑に見えるが、基本は解像度別にスピーカーの位置で分けられている

ラインナップはパネルサイズ別に分けると、フルHD解像度(1920×1080ドット)の52V型(52インチワイド)、46V型42V型37V型と、ワイドXGA解像度(1366×768ドット)の32V型26V型の6種類がある。また、52V型と46V型には、スタンドが付属しない壁掛け専用モデルが存在する。さらに、各サイズごとに両サイドにスピーカーを装備する“サイドスピーカー”型と、液晶パネル下にスピーカーを装備する“アンダースピーカー”型が用意されるので、(6+2)×2の合計16機種となる。コントラスト(フルHDが2000:1、ワイドXGAは1500:1)や視野角(上下左右176度)、120Hz駆動など、主な仕様も共通である。

寺川雅嗣氏
シャープ AV・大型液晶事業統轄兼AVシステム事業本部長の寺川雅嗣氏

発表会にて挨拶を述べた同社AV・大型液晶事業統轄兼AVシステム事業本部長の寺川雅嗣氏は、普及台数増と大画面化が進む大画面薄型テレビ市場の概況について触れたうえで、1997年度から2002年度にかけて、比較的早い時期に購入された薄型テレビ(約160万台)の買い換え需要が今年から市場に加わると分析。AQUOS Gシリーズが買い換えニーズに適した製品であることを、いくつかの特徴を挙げて説明した。

寺川氏らが買い換えをうながす新Gシリーズの特徴として挙げたのは、省電力性能と省スペース性である。まず省電力性能については、5年前のGシリーズ37V型『LC-37BD5』の年間消費電力量が268kWh/年であったのに対して、新製品の37V型『LC-37GX3W』では、192kWh/年であるとして、約30%の消費電力低減を実現したと述べた。また省スペース性については、サイズ検討の際に最も重視される横幅を例にとって比較した。5年前の43V型(型番不明、サイドスピーカー型)の横幅が128.8cmであったのに対して、新Gシリーズの52V型『LC-52GX3W』(アンダースピーカー型)の横幅は124.3cmであり、ほぼ同じ横幅で2ランクのサイズアップが可能になることを示した。

5年前の製品と新Gシリーズの年間消費電力量の比較 旧機種と新Gシリーズのサイズ比較
5年前の製品と新Gシリーズの年間消費電力量の比較。年間で30%はかなり大きな低減となる旧機種と新Gシリーズのサイズ比較、2006年モデルと比べても、37V型と同幅で42Vまたは46V型の設置が可能としている

また、壁掛け設置用途を本格的に重視した筐体となっている点も特徴とされている。2006年発売の52V型『LC-52GX1W』が、ディスプレー本体の厚さが12.4cmであったのに対して、新製品の52V型は8.1cmと薄型化が実現されている。重量も52GX1Wが約36kg(ディスプレー本体のみ)であったのに対して、約30.5kg(同上)と、大幅に軽量化されている。壁掛け設置時のケーブル配線の利便性も考慮して、HDMI入力端子やD5入力端子などは、本体右側面にも用意されている(アンテナ入力やそれ以外の端子は背面にあるため、すべてが側面からアクセスできるわけではない)。

本体右側面 本体背面右側
本体右側面には、主な映像入力端子が一揃い用意されている本体背面右側には、HDMI入力やDVI-I入力のほか、i.LINK端子やLAN端子が並ぶ

基本的にはAQUOS Rシリーズの下位モデルという位置づけであり、多くの機能はRシリーズを踏襲している。特に残像感低減に役立つ120Hz駆動が、フルHD機種に限らず全製品に導入されている点は、大きな特徴と言える。ただし、液晶パネルの能力そのものは、2006年モデルと同等と思われる。内蔵テレビチューナーは、フルHDモデルが地上/BS/110度CSデジタル放送チューナーを2台、アナログ放送チューナーを1台内蔵している。ワイドXGAモデルはいずれも1台ずつ内蔵する。

そのほかの機能面では、電子番組表が従来からある横型表示(放送局が縦に並ぶ)方式だけでなく、新聞のテレビ欄風の縦型表示(放送局は横に並ぶ)を選択可能になった。また、Rシリーズから引き続き、テレビ専用のポータルサービス“アクトビラ”に対応するほか、高速赤外線通信規格“IrSS”に対応し、対応携帯電話機やデジタルカメラ内の画像を、赤外線通信によりテレビ上に表示するといった機能を備えている。

新たに対応した新聞のテレビ欄風の電子番組表 新たに対応した新聞のテレビ欄風の電子番組表。従来と同じ横方式や、表示チャンネル数を減らして文字を大きくする表示モードへの切り替えも可能

発売予定日は8月21日。各製品の主な仕様と予想実売価格は以下のとおり(GX3WとGX35、GH3はアンダースピーカー型、GX4WとGX45、GH4はサイドスピーカー型。GX35とGX45は壁掛け専用モデル)。

LC-52GX3W、52GX4W、52GX35、52GX45
パネルサイズ:52V型、1920×1080ドット表示|輝度:450cd/m2コントラスト:2000:1(リビング時900:1)|視野角:上下左右176度
チューナー:地上/BS/110度CSデジタル放送チューナー×2、地上アナログ放送チューナー×1|主な端子:HDMI入力(1080p対応)×3、D5入力×3、DVI-I入力×1、S2入力×1、コンポジットビデオ入力×3、i.LINK×2、10/100BASE-TX LAN×1、光デジタル音声出力×1など
消費電力:315W、待機時0.1W|本体サイズ:幅133.2×奥行き31.6×高さ81.1cm(52GX4Wのスタンド装着時)|重量:約33.0kg(本体サイズと同様)
予想実売価格:55万円前後
LC-46GX3W、46GX4W、46GX35、46GX45
パネルサイズ:46V型、1920×1080ドット表示|消費電力:280W、待機時0.1W|本体サイズ:幅119.6×奥行き28.7×高さ73.3cm(46GX4Wのスタンド装着時)|重量:約29.0kg(本体サイズと同様)|それ以外の主な仕様は52GX3W/4Wと同等
予想実売価格:45万円前後
LC-42GX3W、42GX4W
パネルサイズ:42V型、1920×1080ドット表示|消費電力:235W、待機時0.1W|本体サイズ:幅109.9×奥行き27.1×高さ68.2cm(42GX4Wのスタンド装着時)|重量:約25.5kg(本体サイズと同様)|それ以外の主な仕様は52GX3W/4Wと同等
予想実売価格:40万円前後
LC-37GX3W、37GX4W
パネルサイズ:37V型、1920×1080ドット表示|消費電力:214W、待機時0.1W|本体サイズ:幅99.3×奥行き29.3×高さ62.0cm(37GX4Wのスタンド装着時)|重量:約21.0kg(本体サイズと同様)|それ以外の主な仕様は52GX3W/4Wと同等
予想実売価格:33万円前後
LC-32GH3、LC-32GH4
パネルサイズ:32V型、1366×768ドット表示|輝度:450cd/m2コントラスト:1500:1(リビング時650:1)|視野角:上下左右176度
チューナー:地上/BS/110度CSデジタル放送チューナー×1、地上アナログ放送チューナー×1|主な端子:HDMI入力×3、D4入力×2、アナログRGB入力(D-sub 15ピン)×1、S2入力×1、コンポジットビデオ入力×3、i.LINK×2、10/100BASE-TX LAN×1、光デジタル音声出力×1など
消費電力:152W、待機時0.1W|本体サイズ:幅86.6×奥行き26.0×高さ54.7cm(32GH4のスタンド装着時)|重量:約17.0kg(本体サイズと同様)
予想実売価格:22万円前後
LC-26GH3、26GH4
パネルサイズ:26V型、1366×768ドット表示|消費電力:123W、待機時0.1W|本体サイズ:幅73.0×奥行き26.0×高さ47.2cm(26GH4のスタンド装着時)|重量:約13.5kg(本体サイズと同様)|それ以外の主な仕様は32GH4と同等
予想実売価格:18万円前後

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