近頃の趣味は「マジック:ザ・ギャザリング」というトレーディングカードゲームである。
というか、それしかしていない。
今回は、トレーディングカードゲームについて紹介していきたい。
始まりはポケモンカードだった
筆者は2021年2月からポケモンカードを始めた。
小学生の頃に遊戯王をやっていたのがトレーディングカードゲームをやりはじめた最初だが、当時はルールをよくわかっておらず、親にカードも買ってもらえず、やっていたのかやっていなかったのかもはやわからないレベルだ。
ちなみに大人になってから遊戯王をもう一回やってみたが、召喚の種類が多すぎて挫折した。
小学生たちがやってたのすごい。
遊戯王に触れていた小学生時代を経て、本格的にトレーディングカードを始めたのがポケモンカードというわけだ。
ポケモンのゲームは親にゲームを禁止されていた影響でやったことがなかったのだが、普段デジタルなものに触れすぎている反動か、紙を触って遊ぶのが楽しくてポケモンカードにのめり込んだ。
当時はコロナ禍だったので、Zoomをつないでリモートで深夜3時まで毎晩ポケモンカードで戦っていた。さすがにやりすぎ。
ランダムでカードが入っている「パック」をたくさん剥くとレアなカードが入っていることもある。そのギャンブル性も面白い。
さらに手に入れたカードで自分だけのデッキ(カードを組み合わせた塊)を作り、バトルをすることで理想通りにデッキを回せる(プレイできる)かの検証をしていくのも面白かった。
デュエル・マスターズで「フェチ」に目覚めた
2022年にはデュエル・マスターズをはじめた。
デュエル・マスターズというのはマジック:ザ・ギャザリングから派生しスタートした日本のトレーディングカードゲームである。
ポケモンカードのかわいらしいモンスターと違って、クリーチャーが禍々しかったり、持っている能力がありえないほど規格外だったりするのに魅力を感じた。
ポケモンカードではポケモンが「死ぬ」ことはない。「きぜつ」するだけである。さらに、そのポケモンを使役するプレイヤー自身が攻撃されることはない。その平和な世界観が魅力だ。
デュエル・マスターズでは、プレイヤーを守る盾(シールド)があり、盾がなくなってプレイヤーが攻撃されたら負けだ。
「自分自身が戦っている」というヒリヒリ感はポケモンカードにはないもので、楽しかった。
デッキビルド(カードを組み合わせて戦える状態の塊を作ること)には人のフェチが出る。
多くのトレーディングカードゲームには「色」があり、それぞれのカードは1色、もしくは何色かの色に所属している。色ごとにゲームのプレイングに特徴があり、どの色で構成されたデッキを選ぶかでプレイヤーの性格が出る。特徴とは具体的には、赤は速いゲームをする、黒はクリーチャーが死んだ後に復活する、などだ。その特徴はトレーディングカードゲームによってそれぞれ。
色以外にも、どんなクリーチャーが好きか、どんなプレイングが好きか、とプレイヤーの個性が出る。
筆者はギリギリまで負けそうな状況を作るのが好きだったので、負けそうな状況を作る代わりにどんでん返しが望めるデッキを多く所持していた。
ポケモンカードでもデュエル・マスターズでも、ルールに則ってその「フェチ」を満たせるデッキを作っていた。
現実世界で満たせていない願望をデッキに詰め込む人もいるし、現実世界とは違う欲望を詰め込む人もいる。いろんな人のデッキビルドを見ていくのはとても面白い。
マジック:ザ・ギャザリングの深淵へ
現在ハマっているマジック:ザ・ギャザリングをはじめたのは2023年の終わり頃だ。
半年ほどプレイしていることになる。
マジック:ザ・ギャザリングは世界最古のトレーディングカードゲームである。
トレーディングカードゲームの始祖だ。
最初に発売されたのは1993年で昨年30周年を迎えた。トレーディングカードゲームの歴史って浅いんだねえ。
筆者がマジック:ザ・ギャザリング(以下「マジック」)に最初に触れたのは、マジック:ザ・ギャザリング アリーナというスマホアプリを通してだった。
マジックはカードが高額な印象があり(そしてそれは事実だ)、スマホアプリなら紙ほどはお金がかからないだろうと、1年ほどアプリで遊んでいた。
しかし紙でプレイする憧れが募り、1年越しに紙マジックデビューしたのだった。
やはり、アプリと紙の体験は全く別物だ。
特にマジックではそれを強く感じる。(デュエル・マスターズや遊戯王でもアプリで遊んだがそれほどではなかった)
マジックの特徴の一つに、自分ではない人のターンに呪文を打てることがある。
人の呪文を打ち消したりして、人のやりたいことを邪魔することができるのだ。
しかし、その打ち消しの呪文をさらに打ち消されてしまうこともある。つまり相手のやりたかった呪文が通り、実行される。
その読み合いはアプリでもできないことはないが、紙でやるのは楽しい。
マジックには数多くのフォーマットがある。歴史が長いので、どの時期のカードを使うかで分かれているのだ。格闘技が体重で分けられているみたいなものかもしれない。
筆者は、「統率者戦」というフォーマットで戦っている。
これは特殊なフォーマットで、2人〜5人で同時に戦うことができる。
かなりボードゲームに近いと思う。
5人もいると、誰かは人のやりたいことを邪魔できるものだ。
人のやりたいことに割り込むことを「スタック」というのだが、統率者戦はスタックが多いほどインタラクティブに盛り上がって楽しい。
「あのカードをどかしてくれたら君のことは殴らないよ」といった交渉が発生するのも醍醐味だ。
そういった交渉は紙ならではだと思う。(アプリの方では統率者戦がまだ実装されていないが……)
「どのデュアルランドを買うか」で話題が持ち切り
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