ASCII Power Review 第237回
GIGABYTEのお買い得ゲーミングノートPCです
Core UltraとGeForce RTXの組み合わせを計ってみた = 「AORUS 15 (2024)」実機レビュー
2024年02月21日 10時00分更新
GIGABYTEは、AI専用プロセッサー「NPU」を搭載した「インテルCore Ultraプロセッサー」採用ゲーミングノートPC「AORUS 15 (2024)」を発売した。
本製品にはディスクリートGPUとして「GeForce RTX 4060」を搭載。CPUとGPUの両方でAIアクセラレーションが可能なゲーミングノートPCなのだ。また「インテルCore Ultraプロセッサー」には、内蔵グラフィックス「Intel Iris Xe Graphics」に代わって「Intel Arc Graphics」が搭載されており、CPU単体でのグラフィックス性能も向上している。
GIGABYTEから試用機を借用できたので、最新世代のCPUを搭載した「AORUS 15 (2024)」が、どのぐらいのパフォーマンスを発揮するのかに注目してレビューしていこう。
LP Eコア、NPUを搭載し
iGPUを刷新した「Core Ultra」を採用
「AORUS 15 (2024)」はOSに「Windows 11 Home」、CPUに「Intel Core Ultra 7 プロセッサー155H」(16コア[6P+8E+2LPE]、22スレッド、4.8GHz、28W)、ディスクリートGPUに「NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPU」(8GB GDDR6)を採用。メモリーは16GB(DDR5-5600)、ストレージは1TB(PCIe Gen4 x4接続SSD)を搭載している。
この「Intel Core Ultra 7 プロセッサー155H」には、高性能コア(Performance-cores)、高効率コア(Efficient-cores)に加えて、低消費電力高効率コア(Low-power Efficient-cores)を搭載。インテグレーテッドGPUは「Intel Arc graphics」(2.25GHz)、NPUは「Intel AI Boost」(1.4GHz)を搭載している。低負荷時には低消費電力高効率コアで駆動することにより、バッテリーでの長時間駆動を期待できるわけだ。
ディスプレーは15.6型QHD IPS液晶(2560×1400ドット)を搭載。サウンド機能はDolby Atmosに対応したステレオスピーカー(2W×2)、マイク×2を装備。ディスプレー上部にはFHD(1080p)ウェブカメラ(Windows Hello顔認証対応)を内蔵している。
インターフェースは、Thunderbolt 4(100W USB Power Delivery対応)、USB 3.2 Gen2 Type-C、USB 3.2 Gen2 Type-A×2、USB 3.2 Gen1 Type-A、HDMI 2.1、Mini DisplayPort 1.4、有線LAN(1000BASE-T)、3.5mmオーディオ端子を用意。ワイヤレス通信はWi-Fi 6E、Bluetooth 5.2をサポートしている。
本体サイズは360×272×209mm、重量は2.39kg。バッテリーは99Whのセルを内蔵。バッテリー駆動時間は非公表なので、ベンチマークでのちほど確認しよう。
AIアクセラレーションを試せる
「Stable Diffusion GUI」をプリイン
CPUとGPUの両方でAIアクセラレーションが可能な「AORUS 15 (2024)」ならではのアプリが「Stable Diffusion GUI」だ。設定ソフト「GIGABYTE CONTROL CENTER」から起動可能で、プロンプトを英語で入力するだけで、ローカル環境でAI画像を生成可能だ。
まだAIアクセラレーションに対応しているアプリが少ないなかで、環境を構築することなく、素早く最新機能を試せるのは嬉しい配慮だ。
15.6型QHD IPS液晶(2560×1400ドット)の色域は、sRGBカバー率100%と謳われている。カラーキャリブレーション機器で実測したところ、sRGBカバー率は99.3%、AdobeRGBカバー率は73.8%、DCI-P3カバー率は76.4%という値が出た。スペックどおりの色域を備えている。
89キーの日本語配列キーボードのキーピッチは実測18.4mm前後、キーストロークは1.7mm。一部記号キーの幅が狭められているが、密着しているキーがないので押し間違えはしにくい。ただし、Enterキーの右にHome、PgUp、PgDn、Endキーが並んでいるので、慣れるのに時間が必要である。
ディスプレー上部にはFHD(1080p)ウェブカメラ(Windows Hello顔認証対応)と、マイク×2が内蔵されている。ややノイズが目立つが、室内灯下でも明るく、自然な発色で撮影できる。ビデオ会議用途であれば実用上十分なクオリティーだ。
Core Ultra 7 155Hは
Core i7-13700Hの117%のマルチコア性能を発揮
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