ASCII Power Review 第236回
最新「Ryzen 9 8945HS」の速度が分かりました
ASUSのお買い得ゲーミングノート「TUF Gaming A15」実機レビュー
2024年02月20日 10時00分更新
ゲーミングノートPCはGPUと高速ディスプレーを搭載しているので、フツーのノートPCに比べるとちょっとお高めだ。
円安がそれに拍車をかけている現在における救世主のようなマシンが、「ASUS TUF Gaming A15 FA507UV (FA507UV-R9R4060S)」である。
発表されたばかりの最新CPU「AMD Ryzen 9 8945HS」を搭載しながら、18万円台という高コスパを実現したゲーミングノートPCだ。ASUSから試用機を借用できたので、スペック、使い勝手、そしてパフォーマンスについてじっくりとレビューしていこう。
高性能なRyzen 9とRTX 4060を搭載
バッテリー駆動時間は約11.2時間
ASUS TUF Gaming A15 FA507UVはOSに「Windows 11 Home」、CPUに「AMD Ryzen 9 8945HS」(8コア、16スレッド、最大5.2GHz、45W)、ディスクリートGPUに「NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPU」(GDDR6 8GB)を採用。メモリーは16GB(DDR5-5600、16GB×1、SO-DIMMスロット×2、最大32GB)、ストレージは1TB(PCIe Gen4 x4接続SSD)を搭載している。
ディスプレーは、15.6型フルHD液晶(1920×1080ドット、16:9、リフレッシュレート144Hz、視野角170度(水平)/170度(垂直)、ノングレア)を搭載。サウンド機能としては、2W×2のステレオスピーカー、アレイマイクを内蔵。ウェブカメラは92万画素を装備している。
インターフェースは、USB4、USB 3.2 Gen2 Type-C、USB 3.2 Gen1 Type-A×2、HDMI、有線LAN(1000BASE-T)、3.5mmコンボジャックを用意。ワイヤレス通信はWi-Fi 6、Bluetooth 5.1をサポートしている。
本体サイズは354.9×251.9×22.45~24.95mm、重量は約2.2kg。90Whのリチウムポリマーバッテリーを内蔵。バッテリー駆動時間はJEITA測定法2.0で約11.2時間、JEITA測定法3.0で約9.1時間(動画再生時)/約10.4時間(アイドル時)と謳われている。
ASUS独自の手厚いサポートが「ASUSのあんしん保証」。自損故障の場合でも製品購入から1年間であれば、部品代金の20%(+税)で修理が可能だ。本製品はMIL規格に準拠した堅牢性の高いノートPCだが、万が一の落下事故などでも修理費用が抑えられるのは安心感が高い。
ディスプレーのリフレッシュレートは最大144Hz
実測したsRGBカバー率は96.5%
ゲーミングディスプレーで重要なスペックのひとつがリフレッシュレート。本製品にはリフレッシュレート144Hzの液晶パネルが採用されており、最大で144fpsのフレームレートでゲーム画面などを表示可能だ。ちなみにリフレッシュレートは60Hz、72Hz、144Hz、ダイナミック(72Hzまたは144Hz)から選択可能。リフレッシュレートを低く抑えれば、消費電力を節約できる。
画質にかかわるスペックのひとつが色域。本製品の色域は公表されていないが、カラーキャリブレーション機器で実測したところ、sRGBカバー率は96.5%、sRGB比は98.6%、AdobeRGBカバー率は72.0%、AdobeRGB比は73.1%、DCI-P3カバー率は72.6%、DCI-P3比は72.7%という値が出た。ノートPCとしては平均的な色域を備えていると言える。
テンキー付きの106キー日本語キーボード(RGBイルミネート、JIS配列)のキーピッチは実測19mm前後、キーストロークは1.7mm。ボディーがMIL規格に準拠しているだけに、キーボード面、パームレストの剛性も高い。ボディーぎりぎりまでキーが配置されているので、スペース的にも余裕がある。ゲームに勝てるキーボードでありつつも、テキスト入力も快適だ。
ディスプレー上部には92万画素ウェブカメラとアレイマイクが内蔵されている。室内灯下でも明るく撮影できるが、HDRオフではノイズがやや多めだ。しかし「HDR pro」をオンにすればノイズは目立たなくなるので、積極的に活用することをお勧めする。
気になる「AMD Ryzen 9 8945HS」
23年モデルの127%相当のマルチコア性能を発揮
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