メンヘラテクノロジーの高桑蘭佳です。
2022年7月から、talikiと京都リサーチパークが主催する社会起業家支援プログラム「COM-PJ」に参加しています。これまでも起業家向けの支援プログラムやアクセラレーションには何度か参加した経験があり、それぞれいろんな支援をしてもらいました。
しかし、今回参加したCOM-PJはこれまでと比べると少し毛色が違います。安直な表現ですが、事業的というより個人的に面白い経験ができていると感じています。
この記事を書いている時点ではプログラムはあと1ヵ月ほど残っているのですが、今回はCOM-PJについて紹介しようと思います。
COM-PJとは?
社会課題の解決を目指し起業したい全国の25才以下の方(創業1年未満、起業準備中など)を対象とした、3ヶ月の支援プログラムです。仲間たちとの毎週の進捗報告会の他、経営者やVCなどの豪華メンターからのフィードバック、講演会などが毎月開催されます。
(公式サイトより引用)
ちなみに、COM-PJは「25才以下の方」「創業1年未満、起業準備中など」を対象としているのですが、28歳・創業5年目の私も受け入れてくれる懐の深さ……! こういう部分もこれまでにない面白さを感じた要因な気がしています。
推しと繋がりたくて参加したら推しが増えた
いま思い返すと、COM-PJに参加したいと思ったきっかけ自体もこれまでとは違いました。もちろん、事業的にこういう支援が受けられて、事業を伸ばすために役に立ちそう! という細かい理由は数え切れません。
しかし、対象者ではないにもにもかかわらず、参加できないかと聞きにいくに至った大きな原動力はtalikiの代表の中村多伽さんが私の推しだったことです。「推し」というような表現をしてしまうと、もしかしたら失礼なのではないかと一瞬悩みましたが、今回の参加動機を純粋に内省すると、やはり推しと繋がりたかったという表現が1番しっくりきました。
今回、COM-PJを通して特に面白いと感じたポイントは中村さんのような推しが増えた点です。他のプログラムでも参加者同士交流する機会もあり、COM-PJでは他の参加メンバーと話すたびに「推せる!」と思ったのがこれまでにない体験でした。
ということで、この記事では新しくできた推しのみなさん5人にインタビューをしてきたので、紹介させてください。
1.誰もがヴィーガンを選択できる社会をつくる
吉川夕葉さん(ブイクック COO)
1996年生まれ。神奈川県出身。7歳からヴィーガン。制作会社からスタートアップに転職し、ブイクックにて、ヴィーガンを簡単に選択できる社会を作るべく事業開発中。趣味はイベント開催。渋谷が大好き。
――まずは事業内容を教えてください!
「誰もがヴィーガンを選択できる社会をつくる」ことに取り組んでいます。いま特に注力しているのはヴィーガン商品をもっと手に取りやすくなるような環境を整備するために、ネットスーパーを作ろうとしています。
――COM-PJに参加したきっかけを教えてください!
ブイクックの創業者の工藤君はCOM-PJ出身で、2期生をやっているときに会社を立ち上げました。COM-PJに参加しようと思ったのは、ブイクックにジョインし、工藤君と仕事をしている中で事業の相談をしたり相談されたりする際に、同じ目線で話せないとあまりメンバーとして一緒にいる意味がないなと思ったことが大きいです。
――わたしは代表という立場からですが、他のメンバーとなかなか同じ目線で話せないところは難しいなと思います。そうやって行動してくれるメンバーがいるのはすごくうれしいですね。
立ち上げた人と、そこに加わる人は考える幅、範囲、深さなどが違うので、コミュニケーションが難しいですよね。なるべく同じにしたいなと思いましたが、今から起業するわけにはいかないじゃないですか……。だから、アクセラレータプログラムなど、いろいろあるプログラムに参加すればいいのではないかと思いました。
――実際に参加してみてどうですか?
COM-PJが始まるちょっと前は何をしたらいいか、何を参考にしたらいいかが分からないし、糸口が全然見つかりませんでした。何で迷っているか分からないモヤモヤもありました。
でも、COM-PJでは他のメンバー、同期の事業の進捗も聞けて、お互いにフィードバックできます。自分の悩んでいるところではなく、他の人の事業のことを考えて自分の事業を考えるときに生かせたり、「ここ、似ているな」「ここで私もつまずいていたのかも?」と発見できたりしました!
――PRしたいことがあればどうぞ!
9月末にヴィーガン商品専門ネットスーパー「ブイクックスーパー」をリリースします! ヴィーガン商品を流通させるインフラを作っていきます。意外な高タンパク商品も見つかるかも!? 良ければ覗いてみてください!(新規事業開発していく仲間も募集中!)
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