副業や働き方に関する、お悩みにお答えします!
「副業したいけど、時間がない」「第二新卒・30代で、転職するかどうか迷っている」など、副業や仕事に関するお悩みやご相談ありませんか? 大学時代に立ち上げたハピキラFACTORYの社長で、パーソルキャリアの会社員でもある正能茉優さんが、皆さんのお悩みにお答えします!
今月のテーマも「パラレルキャリアとギャップ」
ASCII読者の皆さん、こんにちは!正能茉優です。
今月も、パーソルキャリアの新規事業企画、ハピキラFACTORYの代表、そして慶應義塾大学大学院の特任助教と、3つのお仕事をしています。
この連載「お仕事悩み、一緒に考えます。」では、読者の皆さまからいただいたお仕事に関するお悩みについて一緒に考えていきます。
今月のテーマは、先月に引き続き「パラレルキャリアの中で生じる、自分のギャップ」について。
仕事ごとに、仕事の内容はもちろん、仕事の進め方や組織との関わり方、さらにはキャラまで違うことに悩むサエミさん(33歳・コンサルティング職)からお便りをいただきました。
特に、サエミさんが悩まれていたのは、会社員としての自分が求められることを、経営者としての自分が受け止めてしまうと、イライラ・モヤモヤしてしまうということ。
目的不明な研修や、上司の愚痴や後輩のフォローといった人間関係など、「会社員としてはやるべきことの一つなんだろうけど、経営者だったら避けることができるような事項」に接すると心が荒んでしまうというお悩みでした。
一体、この働き方をするメリットはどこにある?
実は2回連続で、同じ方からのお便りにお答えすることは初めてなのですが、なんと、先月いただいたご質問に大きな反響がありまして(それだけ多くの方が「会社員 兼 XX」という働き方について考えられているということなんですかね……。ありがとうございます!)
そこで今回は前回の「どんなスタンスで、会社員として接する事象に向き合えばいいのか」というお話から少し目線を変えて、「会社員 兼 XX」という働き方について、「個人の視点で考えた時のメリット・デメリット」とその向き合い方について考えてみたいと思います。
すでに会社員として副業・兼業されている方はもちろん、これからチャレンジしようか迷っている方もぜひご覧下さい。
デメリットは、比べてしまうこと
サエミさんもお便りに書いてくださっているような「会社員 兼 XX」という働き方をしていて、デメリットに感じることはほぼ全て、会社員としての自分と、会社員じゃない仕事をしている自分を比べてしまうことに起因していると私は思っています。
「自分の仕事ではXXできているのに、会社ではXXできない」と比べる対象が常に自分の中にできてしまうため、例えば給与だったり、働き方の自由度だったり、仕事の周辺にある人間関係だったり、「会社員 兼 XX」という働き方をしていること=不満を持ちやすい体質になってしまうということなんです。
厄介なのは、この不満がかなり具体的なものであること。
漠然と嫌な気持ちを抱えてモヤモヤするというよりは、「もっとこうしてほしい」という明確なリクエストになるんですよね。だって、自分の中で具体的なより良い処遇・人間関係を知ってしまっているから。
ここで「そこまでリクエストが明確なら、言えばいいじゃん」とも思うわけですが、とは言えそれを必ずしも言えない・言わないのが、会社員としての自分のキャラだったりもして、「会社員 兼 XX」という働き方をされている方は、それらの気持ちを「不満」として腹の底に沈めざるを得ないことも多々あるのではないでしょうか。
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