ASCII Power Review 第128回
1年間で超絶強化されていました
「ROG Phone 5」実機レビュー = 本気ゲーマーはもちろん「最高のスマホ」が欲しいならコレ!!
2021年06月07日 13時00分更新
ASUS JAPANはゲーミングスマートフォン「ROG Phone 5」の国内発表をおこない、5月28日より順次販売が開始された。「4」がスキップされているので、今回のモデルはシリーズ4世代目。前モデル「ROG Phone 3」が2020年9月26日に発売されているので、1年の間を置かずニューモデルが投入されたことになる。
現在ゲーミングスマートフォンの選択肢が増えてきているが、パイオニアであるASUSがどのような新機能を搭載してきたのかチェックしていこう。
最上位の「ROG Phone 5 Ultimate」も日本市場に投入!
今回、日本向けには「ROG Phone 5」を2モデル(×2色)、「ROG Phone 5 Ultimate」を1モデル……合計5モデルが投入される。全モデルでプロセッサーに「Qualcomm Snapdragon 888 5G」(8コア、2.84GHz)、OSに「Android 11(ROG UI)」を採用。メモリー(RAM)は12GB /16GB /18GB、ストレージ(ROM)は256GB /512GBを搭載している。また本体カラーはファントムブラックとストームホワイトの2種類が用意された。
「ROG Phone 5」
ZS673KS-BK256R12/ZS673KS-WH256R12
(9万9800円、6月4日発売)
SD888/RAM12GB/ROM256GB/ファントムブラックとストームホワイト
ZS673KS-BK256R16/ZS673KS-WH256R16
(11万4800円、5月28日発売)
SD888/RAM16GB/ROM256GB/ファントムブラックとストームホワイト
「ROG Phone 5 Ultimate」
ZS673KS-WH512R18(14万9800円、夏期発売予定)
SD888/RAM18GB/ROM512GB/ストームホワイト
なお「ROG Phone 5 Ultimate」は、最大容量のメモリーとストレージを搭載しているほか、各種情報を表示できる背面モニター、L2/R2ボタンとして機能する背面タッチパッドが用意され、RAMクロック3200MHzのメモリーが搭載されたスペシャルバージョンという位置づけだ。
これら以外のスペックは全モデル共通。ディスプレーは6.78インチフルHD+有機EL(2488×1080ドット、リフレッシュレート144Hz、タッチサンプリングレート300Hz、タッチ入力遅延24.3ms)を採用。ディスプレー表面は「Corning Gorilla Glass Victus」でカバーされている。
カメラは広角(6400万画素、F1.8)、超広角(1300万画素、F2.2)、マクロ(500万画素、F2.0)、フロント(2400万画素、F2.5)という構成。望遠カメラは搭載されていないが、6400万画素の高解像度カメラによりデジタルズームでも一定の解像感を期待できる。
通信機能は5G(nanoSIM×2)、11ax、Bluetooth 5.2をサポート。WiFiネットワークが混雑している場合に、モバイルネットワークを利用してネットワーク接続を安定化する「HyperFusion」機能が搭載されている。5G接続時に本機能はさらに効果的なはずだ。
本体サイズは173×77×9.9mm、重量は239g。6000mAhのバッテリーが3000mAhずつ分割して内蔵。また、65Wの急速充電に対応する。バッテリー駆動時間はWi-Fi通信時で約13.8時間、LTE通信時で約15.9時間、5G通信時で約12.5時間だ。
ZenFoneシリーズと同等のカメラ画質を実現
前述のとおり、「ROG Phone 5」には広角(6400万画素、F1.8)、超広角(1300万画素、F2.2)、マクロ(500万画素、F2.0)のトリプルカメラと、フロントカメラ(2400万画素、F2.5)が搭載されている。テスト撮影した日はあいにくの薄曇りの天気だったが、超広角、広角カメラで解像感の高さを確認できた。
望遠カメラを搭載していない点を心配される方もいるだろうが、8倍デジタルズームで撮影しても、24インチぐらいのサイズで鑑賞するなら十分実用的な解像感が保たれる。また夜景モードも街灯や看板などの白飛びをしっかりと抑えつつ、明るく撮影できていて好印象だ。本製品にはASUSがZenFoneシリーズで培ってきた画像処理エンジンが採用されており、同等の画質を実現できているのだろう。
端末を動かす動作にタップ操作を割り当てる
「モーションコントロール」を強化
「ROG Phone 5」のゲーム機能で大きく進化したのが画面上のボタン操作を割り当てられる「Air Trigger 5」。特に「モーションコントロール」で、端末を傾ける、回転する、振る、前進、水平移動などの動作にタップ操作を割り当てられるようになった。
「モーションコントロール」はボタンを押さずに動作だけで素早く実行できるのがメリット。「伏せる」や「走る」など反射的に実行したい操作を割り当てておけば勝率が上がりそうだ。
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