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ASCII Power Review 第95回

ゲーミング用といわず、「最速好き」なみなさんにもオススメです

ROG Phone 3 実機レビュー = 史上最高速のAndroidスマホだった!!

2020年09月23日 11時00分更新

文● 写真 ジャイアン鈴木 + 編集● ASCII PowerReview軍団

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 ASUS JAPANはゲーミングスマートフォンの3世代目「ROG Phone 3」を9月23日に発表、9月26日より販売を開始する。

 ROG Phone 3は「ROG Phone II」とアクセサリーの互換性を保つためデザインに大きな変更はないが、内部的には常勝を狙うためのゲーミングスマートフォンとして、そして日常使いできる端末として大幅な進化を遂げている。

 今回発売に先駆けて試用できたので、旧モデルからの進化点にスポットを当ててレビューをお届けしよう。

ASUS JAPAN「ROG Phone 3」、16GBモデルは税別12万9800円だ

現行最速のCPUを搭載したうえに
冷却性能も大幅強化だ!
 

 ROG Phone 3は、OSに「Android 10 with ROG UI」、SoCに「Qualcomm Snapdragon 865 Plus 5G Mobile Platform」(8コア、最大3.1GHz)を採用。ASUS JAPANによれば、このSoCは通常の「Snapdragon 865」と比較して、パフォーマンスが10%向上しているとのことだ。

 本機は処理性能を最大限に引き出すために冷却性能を大幅強化。本体内にはROG Phone IIと比較して6倍の大型ヒートシンクを採用し、また最大4度の冷却性能を実現した冷却ユニット「AeroActive Cooler 3」を新規に開発した。

 従来の冷却ユニットは背面から吸った空気を横から吐き出していたが、AeroActive Cooler 3は本体背面下部に直接空気が当たるように設計変更されている。ROG Phone 3がどのぐらいのパフォーマンスを発揮するかのか気になるだろうが、最後のベンチマークの章まで我慢してほしい。

これが「AeroActive Cooler 3」。ROG Phone 3に標準で同梱される

空気を本体背面下部に直接排気することで、より効率的な冷却が可能になったとのこと

 製品は、12GBメモリー搭載モデルと16GBメモリー搭載モデルの2種類が用意される。ストレージはどちらも512GB(UFS 3.1)だ。ちなみにAndroidスマートフォンで16GBのメモリーは現時点の最大容量。メモリーが8GBに留まっているノートPCが数多くあることを考えると、恐ろしい時代になったものである。

ROG Phone 3のシステム情報を見ていると、ノートPCじゃないかと錯覚するほどのハイスペックぶりだ

 本体サイズは78×171×9.85mm、重量は240g。ROG Phone IIが77.6×170.99×9.48mm/240gだったので、ほぼ同じだ。新たなデザインを提案してほしかったという方も多いだろうが、デザインと外寸をほぼ踏襲したおかげで「AeroActive Cooler」以外のアクセサリーはIIと3で互換性が保たれている。

本体と合わせてアクセサリーを買い替えなくていいというのは、旧モデルユーザーとしてはうれしい配慮だ

 バッテリーはROG Phone IIと同様に6000mAhを内蔵。ASUS JAPANによれば、「PUBG」で約9.2時間、「Asphalt 9」で約9.6時間、「Call of Duty」で約9.3時間の連続プレイが可能だが、T名人に怒られるのでほどほどに!

 有機ELディスプレイのサイズは6.59インチ、解像度は2340×1080ドットとまったく同じ。しかし、ROG Phone 3のリフレッシュレートは120Hz→144Hz、タッチサンプリングレートは240Hz→270Hz、タッチレイテンシーは49ms→25msに性能アップしている。ROG Phone 3を購入したら敗退を端末のせいにできなくなるぞ。

 一方、最大輝度は1000cd/平方m。HDR10とHDR10+の認証を取得しており、色域はDCI-P3比113.3%、NTSC比108.8%、sRGB比153.7%となっている。NetflixのHDRコンテンツ再生にも対応しているので、ゲームだけでなく映画やドラマを鑑賞するのにももってこいのデバイスだ。

有機ELディスプレイはCorning Gorilla Glass 6でカバーされている

本体底面にはUSB-C端子を用意。ROG Phone IIに装備されていた3.5mmイヤフォンジャックは廃止された

右側面には後述する「AirTrigger 3」、電源ボタン、ボリュームボタン、左側面にはサイドマウントコネクターとSIMカードトレイが配置されている

パッケージには、本体、Aero Case、AeroActive Cooler 3、USB-C to 3.5mmヘッドフォンジャックアダプター、USB電源アダプター(30W)、USB-C to USB-Cケーブル(120 cm)、SIMエジェクトピン、ユーザーマニュアル、製品保証書、予備のゴムカバーが同梱されている

側面のタッチセンサーに
3つの新機能が追加
 

 右側面に設置されている超音波タッチセンサーは「AirTrigger 3」と進化して、画面上のスワイプ操作を実現する「スワイプ機能」、ひとつのAirTriggerに対してふたつのタッチ操作……つまり最大4つのタッチ操作が可能な「デュアルパーティション機能」、1回のタップ操作を最大4回のタップ操作に設定可能な「連続タップ機能」などが実装されている。

 デュアルパーティション機能は音楽ゲーム、連続タップ機能はバトルロイヤルゲームをプレイする際に重宝すること間違いなしだ。

 もうひとつ面白い機能が搭載されている。それが「モーションコントロール」。スマートフォンを振る動作に、画面上の任意のタッチ操作を割り当てられるのだ。たとえばバトルロイヤルゲームであれば、銃声が鳴った瞬間にスマホを振れば素速く伏せて身を隠す……といった行動が可能になる。ほかのゲームでも緊急時に実行したい行動を割り当てておけば、勝率がアップするはずだ。

画面左から中央にスワイプすると設定ユーティリティー「GAME GENIE」が表示される

AirTriggerに、タップ、デュアルパーティションボタン、スワイプ、スライド(横方向)、スライド(縦方向)などを割り当てられる

モーションコントロールは大雑把な操作で素早くコマンドを実行できる。テンパりがちな状況でも確実に実行できるのが強みだ

普通のスマホで4本指操作するのは指がつりそうになる。その点側面のタッチセンサーは人差し指で無理なく操作できるので、すぐに使いこなせるぞ

カメラは最大倍率で撮影しても
画質がほとんど劣化しない!
 

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