ASCII倶楽部

このページの本文へ

ASCII Power Review 第85回

持ち歩くなら13だけど15のタブレットも魅力ですよね

Surface Book 3 実機レビュー = 13と15型どっちを買うか真剣に比べてみた

2020年07月02日 14時00分更新

文● 写真 ジャイアン鈴木 + 編集● ASCII PowerReview軍団

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 マイクロソフトはタブレット部とキーボード部を脱着可能な2 in 1 PC「Surface Book 3」を発売した。

 前世代と同様に13.5インチ版と15インチ版を用意。大きなトピックとしては、一般向けには第10世代のインテルCoreプロセッサーとNVIDIAのGeForce系ディスクリートGPUが採用されていることに加えて、法人向けに「NVIDIA Quadro RTX 3000」搭載モデルもラインナップされている点が挙げられる。

 今回は13.5インチ、15インチの2モデルを借用しているが、基本的に15インチモデルを中心にレビューをお届けする。ただしラインナップの解説や、ベンチマークの章では両モデルの比較情報をお届けしよう!

「Surface Book 3 15 インチ」一般向け26万5800円~、法人向け263,800円~

13.5インチと15インチは
画面サイズとGPUで差別化

 Surface Book 3には一般向け、法人向け合わせて、下記の9モデルがラインナップされている。なお下記では省略しているが、OSは一般向けモデルには「Windows 10 Home」、法人向けには「Windows 10 Pro」を採用。また、一般向けモデルには「Office Home & Business 2019」がプリインストールされている。

●Surface Book 3 13.5 インチ
・i5/RAM8GB/SSD256GB(一般19万800円、法人18万8800円)
・i7/RAM16GB/SSD256GB/GeForce GTX 1650(一般23万8800円、法人23万6800円)
・i7/RAM32GB/SSD512GB/GeForce GTX 1650(一般28万7800円、法人28万5800円)
・i7/RAM32GB/SSD1TB/GeForce GTX 1650(一般31万800円、法人30万8800円)
●Surface Book 3 15インチ
・i7/RAM16GB/SSD256GB/GeForce GTX 1660Ti(一般26万5800円、法人26万3800円)
・i7/RAM32GB/SSD512GB/GeForce GTX 1660Ti(一般31万9800円、法人31万7800円)
・i7/RAM32GB/1TB/GeForce GTX 1660Ti(一般34万800円、法人33万8800円)
・i7/RAM32GB/SSD512GB/Quadro RTX 3000(法人38万2800円)
・i7/RAM32GB/SSD1TB/Quadro RTX 3000(法人40万3800円)

 なお、13.5インチ、15インチのi7モデルには第10世代(Ice Lake)の「Core i7-1065G7」(4コア8スレッド、1.30~3.90GHz、TDP15W、10nm)が採用されている。

 つまり13.5インチには「Core i5-1035G7」(4コア8スレッド、1.20~3.70GHz、TDP15W、10nm)搭載モデルが用意されているものの、15インチとの間では画面サイズとディスクリートGPUで差別化が図られていることになる。

 ディスプレーは、13.5インチモデルが3000×2000ドット(267ppi)、15インチモデルが3240×2160ドット(260ppi)で、画面比率3:2、コントラスト比1600:1、10点マルチタッチ対応なのはどちらも同じだ。

 ボディーはプラチナカラーのマグネシウム合金製で、本体サイズ/重量は13.5インチモデルが312×232×13~23mm/1534g(i5版)または312×232×15~23mm/1642g(i7版)、15インチモデルが343×251×15~23mm/1905gとなっている。

左が13.5インチ、右が15インチモデル。並べてみるとあまりサイズ差を感じないが、バッグに入れようとすると15インチモデルでは窮屈な場合がある

ボディーサイズが異なっても
基本スペック、インターフェースは共通

 基本スペックは共通。通信機能はWi-Fi 6(11ax)、Bluetooth 5.0をサポート。フロントにはWindows Hello顔認証カメラと500万画素カメラ、リアには800万画素カメラを搭載。サウンド機能としてはデュアルスタジオマイクとDolby Atmos搭載ステレオスピーカーを内蔵している。

 インターフェースも共通で、USB Type-C 3.1 Gen 2×1(USB Power Delivery revision 3.0対応)、USB Type-A 3.1 Gen 2×2、3.5mmヘッドフォンジャック×1、Surface Connectポート×2、フルサイズSDXCメモリーカードリーダー×1が搭載されている。Surface ProシリーズではmicroSDメモリーカードリーダーが採用されているが、クリエイター向けということでフルサイズが搭載されている点は重宝するはずだ。

 Surface Book 3のキーボードは13.5インチ、15インチともに、キーピッチが実測19mm前後、キーストロークが実測1.5mm前後。「¥」キーのみ幅が狭められているが、ほかのキーは等幅に揃えられている。もちろんバックライトも内蔵されており、「日本語」キーボードとしては上質な部類に入る。しかしUSキーボードを使いたいという人は多いはず。2 in 1 PCとしては高価なので、妥協せず入力インターフェースを選べるようにしてほしい。

本体天面。ボディーはプラチナカラーのマグネシウム合金製

本体底面。ゴム足は安定感のあるバータイプが採用されている

13.5インチが267ppi、15インチが260ppiと画素密度はほぼ揃えられている。3:2の画面比率は縦の見通しがよくて作業効率に寄与する

PixelSenseと名付けられたディスプレーは光沢(グレア)タイプの表面処理を採用。画像、映像を鮮やかに表示できる

ディスプレーの色域を確認したところ、sRGBカバー率94.0%という結果が出た。モバイルノートPCとしては平均的な色域だが、グラフィックデザイン向けを謳うのであればAdobeRGBカバー率100%を謳うディスプレーを搭載してほしい

ディスプレー上部にはWindows Hello顔認証カメラと500万画素カメラが内蔵されている

キーピッチは実測19mm前後

キーストロークは実測1.5mm前後

キーボードバックライトは3段階で明るさを調整できる

上が本体前面、下が本体背面。合体状態だとクラムシェル型ノートPCと外観はほとんど変わらない

右側面には3.5mmヘッドフォンジャック×1、USB Type-C 3.1 Gen 2×1(USB Power Delivery revision 3.0対応)、Surface Connectポート×1、左側面にはUSB Type-A 3.1 Gen 2×2、フルサイズSDXCメモリーカードリーダー×1が配置されている

パッケージには、USB-A(7W)充電ポート付き127W Surface電源アダプター、クイックスタートガイド、安全性および保証に関するドキュメント、PCリサイクル(家庭向け)について、「Office Home & Business 2019」ライセンスカードが同梱される

127W Surface電源アダプターのコード長は実測145cm前後、電源ケーブルの長さは実測100cm前後

本体の実測重量は1906g

タブレット端末として見ると
15インチの大画面は魅力的

カテゴリートップへ

この連載の記事

ASCII倶楽部の新着記事

会員専用動画の紹介も!