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ASCII Power Review 第54回

2020年のモバイルノートは15型に向かっていく

Surface Laptop 3 (15インチ) 実機レビュー = AMD搭載の本気仕事モバイルノートである

2019年12月12日 13時00分更新

文● 宮里圭介 + 編集● ASCII PowerReview軍団

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 マイクロソフトのSurfaceシリーズは2in1ノート「Surface Pro」を筆頭に、GPUを搭載するハイエンドノート「Surface Book」、自在に動く液晶が魅力の一体型デスクトップ「Surface Studio」、モバイル用途に向いた小型軽量2in1ノート「Surface Go」など、多くのスタイルを擁するPCのブランドだ。

 「Surface Laptop」はその中でも、スタンダードなクラムシェルノートとなるモデル。最新となる「Surface Laptop 3」では13.5インチと15インチの2つのモデルが用意され、13.5インチモデルでは今まで通りIntel製CPUを搭載しているのに対し、15インチモデルではAMD製のRyzenを搭載したことで注目を集めた。

 Ryzenはデスクトップでこそ存在感が大きくなっているが、ノートでは一部廉価なモデルで搭載されている事が多い。それだけにSurfaceシリーズでの採用は、ハイエンドモデルを含めた幅広いラインナップでの採用、そしてAMDのシェア拡大に向けた大きな一歩といえるだろう。

AMDとの共同開発による
「特別なRyzen」を搭載

 15インチのSurface Laptop 3に搭載されているRyzenは、「Ryzen 5 3580U Microsoft Surface Edition Processor」、もしくは「Ryzen 7 3780U Microsoft Surface Edition Processor」というものだ。プロセッサーの名前に“Microsoft Surface Edition Processor”と入っていることからもわかる通り、専用にカスタマイズされたモデルとなる。

 通常モデルとの違いは、GPUコアが1つ増加されていること。これによりSurface Laptop 3は、他のライバル機よりも3D性能が高くなり、写真や動画編集、ちょっとしたゲームプレーなどが快適になるわけだ。

マイクロソフトとAMDが協力することで誕生した専用カスタムAPU。プロセッサー名に「Microsoft Surface Edition Processor」の文字がある

 また、4コア8スレッドのプロセッサーとなるため、複数のソフトを同時に利用する場合でもパフォーマンスが落ちにくい。裏で表計算処理や動画エンコードをしながら別の作業を行うといった場合でも、処理性能を全部持っていかれてしまうということがなく、軽快なレスポンスが期待できる。

Ryzen 5 3580Uは、4コア8スレッド、そしてRadeon Vega 9を搭載したAPU。CPU性能だけでなくグラフィック性能も高い

 プロセッサーばかりが注目されがちだが、性能を考える上でSSDやメモリーも忘れてはならない重要な要素だ。Surface Laptop 3のSSDはPCIe接続のモデル(128GB~512GB)が採用されており、ソフトやOSの起動、ファイルの読み書きなどが高速に行える。メモリーは8GB、もしくは16GBの2種類だ。

 どちらもモデルによって容量が変わってくるだけに、好みのスペックとなるモデルを選びたい。なお、SSDが512GBとなるのはRyzen 7モデルだけとなる。

Surface Laptop 3の15インチモデルは4つのモデルからなる。最上位はRyzen 7と512GB SSD、それ以外はRyzen 5と128GB/256GB SSDを搭載している

3対2比率の高解像度液晶に
顔認証などの機能も充実

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