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週替わりギークス 第170回

バーチャルYouTuberは「中の人」の魅力が出るから人気がある

2020年04月21日 17時00分更新

文● 佐久間洋司 編集● 上代瑠偉/ASCII

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DJ RIOこと荒木英士さん(左)と筆者(右)がバーチャル空間に登壇している様子

 前回の記事では、グリーの取締役 上級執行役員で、Wright Flyer Live Entertainment 代表取締役社長の荒木英士さんをお招きし、1月8日に開催した「クリエイティブ・ディストラクション・サロン produced by 佐久間洋司」の第5回目をレポートしました。引き続き、今回は同サロンのパネルディスカッションと、そこから発展して大阪・関西万博のアイデアの続報をご紹介します。

 そもそも、筆者がバーチャルYouTuber(VTuber)に興味をもったのは、友人がVTuberのキャストとして活躍しているのを知ったのがきっかけでした。面白さや機材などに興味を持ったのはもちろん、彼女がVTuberとして活動する上で直面するさまざまな心情が、アバター時代を先駆けた心理的課題と感じたこともあり、この分野に足を踏み入れました。

 こうしてさまざまな研究を続けるなかで、長年気になっていたことがあります。キャストの皆さまが自分自身の普段の姿ではなく、演じているキャラクターに見かけや振る舞いが寄ってしまうことがあるのではないか、ということです。パネルディスカッションの際、この疑問を荒木さんにぶつけてみました。

 もちろん、人によって程度は違うものの、人気があるVTuberであればあるほど自己との同一化が進むのではないか、と荒木さんは主張されていました。性格や物語性などが作り込まれたアニメキャラクターでもないのに、人気が出るのは本人の個性や人格が出るからこそではないかというのです。

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