前回の記事では、グリーの取締役 上級執行役員で、Wright Flyer Live Entertainment 代表取締役社長の荒木英士さんをお招きし、1月8日に開催した「クリエイティブ・ディストラクション・サロン produced by 佐久間洋司」の第5回目をレポートしました。引き続き、今回は同サロンのパネルディスカッションと、そこから発展して大阪・関西万博のアイデアの続報をご紹介します。
そもそも、筆者がバーチャルYouTuber(VTuber)に興味をもったのは、友人がVTuberのキャストとして活躍しているのを知ったのがきっかけでした。面白さや機材などに興味を持ったのはもちろん、彼女がVTuberとして活動する上で直面するさまざまな心情が、アバター時代を先駆けた心理的課題と感じたこともあり、この分野に足を踏み入れました。
こうしてさまざまな研究を続けるなかで、長年気になっていたことがあります。キャストの皆さまが自分自身の普段の姿ではなく、演じているキャラクターに見かけや振る舞いが寄ってしまうことがあるのではないか、ということです。パネルディスカッションの際、この疑問を荒木さんにぶつけてみました。
もちろん、人によって程度は違うものの、人気があるVTuberであればあるほど自己との同一化が進むのではないか、と荒木さんは主張されていました。性格や物語性などが作り込まれたアニメキャラクターでもないのに、人気が出るのは本人の個性や人格が出るからこそではないかというのです。
この連載の記事
- 第318回 DTM勢がAIで作曲したら、AIの得意分野と苦手分野が見えてきた
- 第317回 ものづくり版コミケ「Makerフェア」2024年は面白かった。出展者の世代交代もなされているように見えた
- 第315回 0歳児、いつから保育園に? 女性の働き方、とことん考えてみました
- 第315回 推しの細胞がついた指輪を作ってもらった
- 第314回 おしゃれすぎるファン付きウェアを買って重要な問題に気付いた
- 第313回 0歳児がいながら、働く。ベストなやり方は?
- 第312回 パートナーの反対で転職できない問題
- 第311回 YouTubeの再生を止めないために画面を自動でタップする機械を作った
- 第310回 地方に移住したいが、東京にとどまるべきか
- 第309回 「マジック:ザ・ギャザリング」という深淵の入り口に立った。まだ底は見えない
- この連載の一覧へ