静電気が気になる季節キノコは電気がお好き?
お正月もあっという間に終わり、本格的な冬に入りました。今年は暖冬とささやかれる通り、いつもより暖かいような気もします。しかしながら、胃腸炎やインフルエンザがあちらこちらで流行っており、冬ならではの病気があいも変わらず人間たちを痛めつけています。
ですが、人間たちを痛めつけるのはそれだけではありません。そう、冬は地味に痛いアイツの時期でもあります。その名は“静電気”。ちっちゃな電気ショックです。
ちょっとでも触れようもんなら、車のドア、オフィスのドアノブなどで「パチッ!」と嫌がらせをする静電気。地味に痛いだけに腹が立ちます。この季節は、触る前に自分の体から電気を逃がすのが賢明ですね。ちなみにパソコン作ったことがある方ならわかると思いますが、PCケースを箱から出すときにこの静電気に襲われてしまうと半端なく強烈です。「いてっ」ではなく、「うおおおおっ」レベルです(個人差アリ)。静電気は物体のプラスとマイナスの電荷のバランスが崩れることで起きます。そのバランスを取ろうとしたときに電流が流れて「パチッ!」となるんですね。水分が多いと静電気は分散してしまうため、空気の乾燥した冬に起きやすいのです。
静電気でも痛い思いをすると思うと、スタンガンや感電事故なんか怖いったらありゃしないですよね。電気はエネルギーなぶんには全然ありがたいですが、人間にそれを向けてもらいたくはありません。が、この電気による刺激ですくすく育つ生物が実はいるのです。それは“キノコ”。湿っぽい土や木にニョキニョキ生えるキノコです。電気とキノコなんて何の因果関係もなさそうですが、実は古くから(紀元1世紀ごろには既に)、「雷が落ちた場所にはキノコがよく生える」という言い伝えがあったのです。この言い伝えが本当なのかどうか、実際に紐解いていきましょう。
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