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今日からはじめるスマートホーム生活 第2回

最新スマートディスプレー 3機種の機能と使い勝手を徹底比較

2019年08月27日 12時00分更新

文● 島徹 編集●ASCII編集部

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2019年はスマートスピーカーに代わり、スマートディスプレーの新製品が複数発売されている

最新スマートディスプレー3機種の
機能と使い勝手を徹底比較

 スマートホームの機器やサービスで競争を繰り広げているグーグル、アマゾン、LINEの3社は現在、家庭用スマートホームのハブとして「スマートディスプレー」と呼ばれる機器を展開している。

 最大の特徴は、YouTubeやAmazonプライム・ビデオ、AbemaTVといった人気の動画コンテンツを視聴できるほか、スマートスピーカーでは実現できなかった画像付きの予定案内やレシピ表示、さらにはショッピングまでも可能になっている。

 今回は、現在注目のスマートスピーカー3機種の魅力と、活用法について紹介していく。

1万円以下も登場! 注目のスマートディスプレー3機種

 まずは、各社の新モデルの概要から見ていこう。現在注目なのは、アマゾンが9980円で発売した「Echo Show 5」だ。これまでのスマートスピーカーは1万円や2万円という価格が当たり前だった中、スマートスピーカーに近い価格帯の製品を投入してきた。

 一方で、グーグルの「Google Nest Hub」やLINEの「Clova Desk」も、大画面に加えてYouTubeやLINEとの連携といった自社サービスの強みをしっかりと打ち出しており、魅力的なモデルとなっている。

3モデルスペック比較

映画も買い物も便利に!
価格も魅力のAmazon「Echo Show 5

Echo Show 5
・Amazon
・直販価格:9980円

Echo Show 5

 9980円でAmazonプライムビデオも楽しめるディスプレーやカメラを搭載と、現在のスマートディスプレー市場で最注目のモデル。ボディーはさながら、コンパクトな目覚まし時計のようだ。

音声とタッチパネル操作の両方に対応

 タッチディスプレーを搭載したことで、Alexaのさまざまなスキルや、Amazonのショッピングも使いやすくなった。また、Amazon MusicだけでなくAmazonプライム・ビデオの映画を楽しめるようになった点も魅力。操作は基本的に音声を利用するが、タブレット風にタッチ操作できる機能も多い。さながら、コンパクトな「Fire TV」や「Fireタブレット」といった立ち位置の製品だ。

背面にはファブリックな素材を採用

「Echo Show 5」の主なスペック
メーカー Amazon
サイズ/重量 148×86×73mm/約410g
ディスプレー 5.5型(960×480ドット、タッチ液晶)
カメラ 100万画素
スピーカー 4W
無線LAN IEEE802.11a/b/g/n/ac

スリムかつ大画面、YouTubeや検索に強い
グーグル「Google Nest Hub

Google Nest Hub
・グーグル
・直販価格:1万5120円

Google Nest Hub

 コンパクトかつ奥行きもスリムなボディーに7型ディスプレーを搭載したモデル。音声検索が高速なのに加えて、画面を搭載したことでYouTubeやYouTube Musicをより楽しみやすいモデルとなっている。また、グーグルアカウントに紐付くスケジュールや写真などもセットアップしてすぐに連携してくれる。

 ディスプレーを搭載したことで、音声での検索結果をスマホやPCと同じように地図や表を使って一覧しやすいのも魅力だ。さらに、検索結果は当然ながらスマホの「Google Home」にも反映されるので、朝の出勤前に検索した結果の続きをそのままスマホで調べることも可能だ。これは他社スマートスピーカーとの大きな違いだ。

経路検索もGoogleマップと同様の表示になっている

 操作は基本的に音声だが、項目の選択などタッチ操作のほうが効率的な場面では、タブレット端末風に操作できるよう作りこまれている印象だ。

大画面だが奥行きはスリム。さまざまな場所に設置しやすい

「Google Nest Hub」の主なスペック
メーカー グーグル
サイズ/重量 178.5×67.3×118mm/約480g
ディスプレー 7型(1024×600ドット、タッチ液晶)
カメラ
スピーカー 非公開(フルレンジ)
無線LAN IEEE802.11b/g/n/ac

LINE連携とAbemaTVが魅力
LINE「Clova Desk

Clova Desk
・LINE
・直販価格:2万7540円

Clova Desk

 7インチの大画面に、これまでのClovaシリーズでおなじみのバッテリー駆動や赤外線リモコンでの家電操作機能なども搭載したフラッグシップモデル。この製品1台でAbemaTVなどの動画再生やLINE連携、スマートホームをこなせるだけあって、他社モデルよりやや大きく価格も高めの設定になっている。

ほか2社の製品と比べると、音声での操作中心の設計となっている

 操作は音声で呼びかけるものが基本で、今回比較しているほか2社の製品ほどはタッチパネルを利用しない。全体としては、スマートスピーカーに画像や動画表示用の画面を付けた端末という印象だ。

 Clovaならではの機能も、LINE連携での音声や動画通話や、地上波テレビ風に楽しめるAbemaTV対応、クックパッドのレシピ表示など、よりファミリー向けのセレクトとなっている。家族で楽しめるスマートディスプレーとしては、他社モデルとは一線を画す製品と言える。

LINEメッセージや通話対応はこのモデルの特権だ

バッテリー搭載などもあり、奥行きはやや大きい

「Clova Desk」の主なスペック
メーカー LINE
サイズ/重量 181×104.5×173mm/約915g
ディスプレー 7型(1024×600ドット、タッチ液晶)
カメラ 500万画素
スピーカー 20W(フルレンジ×2)
無線LAN IEEE802.11a/b/g/n/ac

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