気圧差で頭痛はよくあること
個人的な印象ですが、今年は少し暖かくなるのが遅かったような気がします。4月に入って、「おっ、今日は昼間あったかいな!?」と思った翌日の朝クッソ寒かったり、雨が降った日には極寒で、都内でも雪が降ったり。去年のGW入りの頃は確か半袖だったのに、今年はトレーナーとフリース着ていました。
気になって、東京の過去の天気を調べてみると、2018年4月26日の最高気温は25℃だったのに比べ、今年はなんと12・4℃。東京の今年3月の平均最高気温より低いです。これだけ寒暖差が激しいと、風邪ひいてもおかしくないです。「風邪ひいた? それはお前の気合いが足りないからだ!」と上司に言われる人もいるかもしれませんが、気合いでこの寒暖差乗り切れるもんなら乗り切りたいというのが正直なところですね。
この寒暖差に耐えた体を次に待ち受ける季節要因はそう……“梅雨”“ゲリラ豪雨”“台風”です。お天気が悪くなる前に、体が重い、頭が痛い、気が沈むなどの症状に見舞われる人もいると思います。
実はこれ、『気象病』という、れっきとした病名がついています。そう、気合いでどうこうできるものではなく、病気なんですね。気象の変化に伴って出てくる頭痛やめまい、肩こりなど様々な症状の総称です。しかし、天気が悪くなるとなぜ体に不調が出てくるのでしょうか?
諸説あるようですが、どうやら“気圧の変化〟が、人間の自律神経に作用して、いろんな不調を引き起こすようです。それならいっそのこと気圧を何とかしたいところですが、地球に暮らしている以上、気圧からは逃げることができませんね。逃げる方法を考えたとしても、宇宙空間に一定の気圧と人間が生存できる大気と水分などを用意するくらいしか思いつきません。
が、逃げられなくとも、耳をマッサージしたり、カフェインを摂ったりすることで、症状が和らいだりすることもあるようです。症状の重さによっては、鎮痛剤を使ったり、病院で診てもらうこともできますから、地球にとどまる以上うまく天候変化と付き合っていくのがベストですね!
さて、そもそもなぜ“気圧が下がると体調が悪くなる”のでしょうか? ここでは、気象の変化に伴って出てくる症状の代表選手として、『片頭痛』を例に説明します。
この連載の記事
- 第100回 今でこそ当たり前に使っている「ゼロ」の不思議
- 第99回 新型コロナ研究にも貢献! スパコンって一体どんなことをしているの?
- 第98回 宇宙の果てはどこにある? そもそも果てなんてあるの?
- 第97回 AIが人間を超える“シンギュラリティー”って一体何なの?
- 第96回 意外と深いハチの世界! オスは上げ膳据え膳の生活!?
- 第95回 もう少しで新しいロケットがお目見え! “H3ロケット”
- 第94回 小惑星探査機「はやぶさ2」はどうやってサンプルを回収したの?
- 第93回 もうすぐ夢が現実に! “超電導リニア”はどこまで進んでる?
- 第92回 “マンボウ”って本当にすぐ死んでしまうの? 弱い動物のお話
- 第91回 たいていの動物にはある“アレ”が“クラゲ”にはない!?
- この連載の一覧へ