みなさん、ウイスキーはお好きですか? ハイボールはお好きですか? お酒の飲み方には多くの種類があり、ウイスキーに関してもそれぞれ好みの割り方や配合をお持ちなのではないかと思います。
私は、お仕事を始めてからウイスキーを飲むようになったのですが、カーッと染み渡る感覚に感動して以来、基本的にはロックでいただくようにしています。ウイスキーのカーッとした感じを残すために薄めたくないとは思いつつも、たまにはシュワシュワしたハイボールを楽しみたいときもあり、同時に楽しもうとすると悩みどころなのです。
そこで今回は、ウイスキーを薄めずにハイボールにする方法を考えて実験し、味や原理について解説していきたいと思います。おいしいハイボールが飲めるとうれしいです!
炭酸は二酸化炭素が必要
ウイスキーをハイボールにするための“炭酸”は、水溶液中に二酸化炭素を溶解することで生じます。つまり今回のテーマである、ウイスキーを極力薄めずに炭酸にするということは、ウイスキーに直接二酸化炭素を吹き込むということになります。
では、いつもわたしたちが飲んでいる炭酸飲料は、どのようにして水に二酸化炭素が吹き込まれているのでしょうか?
わたしたちが普段飲んでいる炭酸飲料は、水と二酸化炭素に圧力をかけ人工的に生産されています。どうやって? と思った方も多いかもしれませんが、実はお家でもソーダマシン(炭酸水メーカー)で、簡単に圧力をかけることができます。「ソーダストリーム」などが有名です。ソーダストリームはガスシリンダーをマシンにセットし、強い圧力をかけながら水に二酸化炭素を溶かします。
Image from Amazon.co.jp |
ソーダストリーム Genesis v2(ジェネシス v2) スターターキット <炭酸水メーカー> (ホワイトv2) |
意外とお手軽なのですが、圧力で二酸化炭素が水に溶けるようになるというのは一体どういうことなのでしょうか。
圧力をかけると二酸化炭素が多く溶ける
酸素や水素・二酸化炭素などの気体は、一般的に水に溶けにくい性質があります。水に溶かす溶質が固体や液体のときは圧力が変わっても溶解度はあまり変わりませんが、溶質が気体のときは圧力が変わるにつれて溶解度が変わる性質も持っています。
たとえば炭酸飲料のフタをとると、急に圧力が下がるために二酸化炭素の溶解度も下がり、炭酸飲料に溶けていた二酸化炭素の一部が泡となって逃げ出してしまいます。圧力をかけて気体を水に溶かすと、圧力をかけないときよりも多く気体が溶けているのです。
気体が水に溶けるときの圧力のイメージがついてきましたが、お金をかければそりゃね……、炭酸も簡単にできますよと思ってしまいます。
そこで、機材を使わずにもっと簡単に二酸化炭素を発生させ、楽しく実験する方法を考えてみたいと思います。
果たして、そんな方法があるのでしょうか……?
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