倶楽部のAV特集 第17回
4Kテレビを持っているならそろそろ買いたい!!
この夏は4K解像度を堪能! UHD BDプレーヤー/レコーダー6台を徹底レビュー (1/5)
2017年07月28日 17時00分更新
大画面テレビを中心に4Kテレビの普及が加速している。といっても、4K/8K放送がはじまるのは来年(2018年)の12月だし、地デジ放送を見るならば4Kテレビは必要ない。
しかし、いわゆる4Kコンテンツはすでに登場しており、思った以上にタイトルも充実している。
動画配信サービスやCSデジタル放送などでも4Kは楽しめるが、画質・音質でもっとも優れているのが、パッケージソフトの「UHD BD」(ULTRA HD Blu-Ray)。4K解像度の映像と、Dolby AtmosやDTS:Xなどの最新のサラウンド音声を収録している。
UHD BDソフトはタイトル数も増えてきているし、国内でも「シン・ゴジラ」に続いて、「君の名は。」が発売になるなど、人気作の発売が始まってきている。
特に「君の名は。」はHDR化された映像が別物と言っていいほど素晴らしく、映画以上の感動が味わえること間違いなしだ。
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ただし、再生するにはUHD BD対応のレコーダーやプレーヤーが必要。今年に入って比較的安価な製品も登場してきており、かなり身近になってきている。
今回は、そんなUHD BD対応のレコーダー/プレーヤーを取り上げ、その実力を詳しくレポートしていこう。
ついに登場したUHD BDの最高級モデル
OPPO「UDP-205」
UHD BDの高画質・高音質を徹底的に追求するための高級プレーヤーが登場した。BDプレーヤーでも高級モデルが好評だったOPPOの「UDP-205」(実売価格 24万円前後)である。
すでに「UDP-203」という下位機種が登場しているが、UDP-205ではさらにオーディオ回路を徹底的に作り込み、優れた音質を追求していることが大きな魅力となる。
DACには、ハイエンド級のピュア・オーディオ機器でも採用されるESSの最上位チップ「ESS9038PRO」を2基搭載。UHD BDをはじめとする映像ソフトの高音質化だけでなく、ネットワークオーディオ再生などの実力も優れる。
もちろん、ネットワーク再生では最大192kHz/24bit、DSD5.6MH、USBメモリー経由およびUSB DAC機能として最大768kHz/32bit、DSD 22.6MHzのハイレゾ音源再生にも対応する。
UHD BDから音楽用CD、SACDやDVDオーディオを含めてほとんどの光ディスクの再生が可能なことはもちろんだが、最近発売されたUHD BDソフトが対応している「Dolby Vision」の再生も可能だ。
HDR映像のSDR変換時のダイナミックレンジ調整機能も備えるし、BDやDVDソフトの4Kアップコンバート出力もできる。こうした映像処理には、MediaTek製のクアッド・コア・プロセッサ「OP8591」を採用しており、優れた演算能力を備え、あらゆる映像の高画質再生が可能になっている。
画質は不自然な強調感はなく、実にリアル
実際に視聴したUHD BDソフトの映像は、その精細感の高さはもちろんだが、ディテールの質感などの表現力が見事だ。
高解像度ではあるが不自然な強調感はなく、実にリアルな映像になっていることに感心してしまう。大画面プロジェクターや有機ELテレビを使っているような画質にこだわる人ならば、ぜひともその実力の高さを自分の目で確認してほしいと思う。
そして、音質のよさは抜群で、細かな音まで鮮明に再現する情報量に加え、音の粒立ちの良さ、実在感のある音像定位など、高級オーディオプレーヤーに肩を並べる実力となっている。
UHD BDのDolby AtmosやDTS:Xといった最新のサラウンド再生でも、より臨場感豊かな音を感じるのは間違いないが、ハイレゾ音源などの再生も満足度の高い音を楽しめるはずだ。
20万円以上となかなかに高価なモデルではあるが、その実力の高さも評判通りで、注目している人は多いはず。身近なモデルだけではなく、こうした憧れたの高級機も登場してきたことで、UHD BDのラインアップが充実してきたことが実感できる。
次ページ以降(アスキー倶楽部会員向け)では、パナソニック、シャープ、ソニーなどのUHD BDレコーダー/プレーヤーをレビューしていく。
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