このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

折りたたみiPhoneは「iPhone Duo」! iPhone 18 Pro&iPhone Duo徹底特集 第35回

アップル「iPhone Duo」

36万円超の「iPhone Duo」を使ってわかった「いつものiPhone」の安心感と大画面の課題

2026年10月21日 21時00分更新

文● 山本 敦 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 アップル初の折りたたみスマホ「iPhone Duo」を、10月23日の発売前に数日間試しました。価格はストレージ容量256GBモデルで36万4800円から。誰もが気軽に手を出せる価格ではありませんが、その完成度の高さには納得できました。

 ただ、最も高価なiPhoneだから何をするにも一番快適、というわけでもありません。大きな画面を開く楽しさがある一方で、使い方によっては窮屈さを感じる場面もありました。そんな筆者のファーストインプレッションを報告します。

iPhone Duo

アップルが初の“折りたたみiPhone”を発売。記念すべき初号機「iPhone Duo」の実機をレポートします

初めて触れても、ちゃんと「いつものiPhone」

 iPhone Duoはフォルダブル(折りたたみ)という新しいスタイルながら、操作方法や体験は従来のiPhoneから一貫して受け継がれており、iPhoneユーザーであればすぐになじめる親しみやすさが特徴です。Apple WatchやMacとの連携も、ほかのiPhoneと変わりません。

 外側には5.4型のアウターディスプレー、内側には7.6型のインナーディスプレーを備えています。両画面のアスペクト比が揃っており、開閉に合わせてコンテンツが自然に引き継がれる視覚効果にもインパクトがあります。「写真」アプリで横向きに撮影した写真やビデオを表示したまま本体を開くと、インナーディスプレーいっぱいに広がる迫力が味わえます。

iPhone Duo

5.4型のアウターディスプレー。Dynamic IslandやDockは画面の右側に並ぶようにレイアウトされています

iPhone Duo

7.6型のインナーディスプレー。内側・外側ともに有機ELを使ったSuper Retina XDRディスプレーですが、インナーディスプレーには表面の保護や“折り目”を目立たなくすることを目的としたカバーレイヤーを配置し、さらに紙のような質感を与えるNano-texture仕上げを加えています。アウターディスプレーにNano-texture仕上げはありません

 久しぶりにTouch IDによる指紋認証がiPhoneに戻ってきました。筆者はふだんMacBook ProやMacBook Neoを使っているので、Face IDに対する優劣というよりも、Touch ID同士で認証操作が揃う心地よさを感じます。

iPhone Duo

側面の電源ボタンがTouch IDを兼ねています。その下はカメラコントロールボタン。音量の上下ボタンは本体のトップ側にあります。iPhone Duoにはアクションボタンがありません

 本体の質感は、「初めてのフォルダブルiPhone」であることへの妥協を一切感じさせません。ただし、本体の重さはiPhone 18 Pro Maxの249gよりも少し重い254gです。コンパクトな筐体にイノベーションを詰め込んだぶんの重さであることはわかりますが、やはり片手で長時間持っていると、それなりの負担を感じます。

iPhone Duo

背面には48MP Dual Fusionカメラシステムを搭載。Fusionメイン(広角)+Fusion超広角という構成で、望遠専用のカメラは非搭載です。広角カメラの高解像度センサーを活用した「光学品質2倍」のズーム撮影と、10倍デジタルズームに対応します

iPhone Duo

カメラユニットの“出っ張り”をiPhone Airと比較。右側のDuoのほうが少し高く張り出しています

任意の角度を付けられるヒンジ
バッテリーにも安定感

 開閉操作の心地よさと安定感を左右するヒンジは、100点以上の小さな部品を組み合わせた精密な機構です。滑らかな開閉と心地よい手応えを実現するとともに、開いたディスプレーを平らに保ち、折り目を目立ちにくくする役割も担っています。

iPhone Duo

外装フレームとヒンジカバーにはチタンを採用。ヒンジの内部機構は100点以上の精密部品で構成。内部の構造体フレームには100%再生アルミニウムを使っています

 また、ヒンジは180度まで開ききらなくても途中の角度を保持できるため、いろいろな置き方ができます。たとえば山折りにするテントスタイルにしてアウターディスプレーでビデオを視聴したり、ノートPCのようなクラムシェルスタイルにしてインナーディスプレーでFaceTimeのビデオ通話をしたりできます。数日間の試用では長期的なヒンジの耐久性までは判断できませんが、机に置いて使うスタイルも考慮した安定感と堅牢性は実感できました。

iPhone Duo

ヒンジを途中の角度で固定できるので、テントスタイル、クラムシェルスタイルなど、さまざまな視聴スタイルが選べます

 バッテリー持ちも良好です。筆者はアウターディスプレーで操作する時間が長いためか、1日使っていてバッテリー残量を気にする場面は少なく感じられました。

 iPhone Duoは、本体の左右それぞれに形状と容量が異なるバッテリーパックを配置しています。専用の制御により充放電のペースを揃え、必要に応じて左右間で電力を融通することで、容量の異なる2つのバッテリーをひとつのパックのように機能させています。物理SIMのスロットを省き、eSIM専用としたことも、バッテリーのための空間確保につながっています。

iPhone Duo

MagSafeによる最大25Wのワイヤレス充電に対応。Qi2ワイヤレス充電との互換性も確保しています

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
  • 角川アスキー総合研究所

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中