このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

折りたたみiPhoneは「iPhone Duo」! iPhone 18 Pro&iPhone Duo徹底特集 第28回

Apple「AirPods 5」

進化したノイキャン搭載で2万円台!「AirPods 5」を試すと完成度の向上を感じられた

2026年09月15日 12時00分更新

文● 山本 敦 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

飛行機の中で快適な静けさが得られる

 サンフランシスコから東京に帰る道中、飛行機でAirPods 5を試しました。ANCの実力が本当によくわかります。ゴーッと響き続けるエンジンの低音ノイズがグンと下がり、耳を完全に塞いでいない開放型イヤホンであることが信じられないほどの静けさです。

 帰国してからも、自宅や屋外を移動する時間に使ってみると、たとえば食器が重なり合うような高音が完全に消えるわけではないですが、ANCをオンにしたうえで音楽や動画を再生するとノイズは気にならないほど背後に回り込みます。消音のバランスが自然なので、長時間のコンテンツリスニングにも疲れを感じにくいと思います。

アップル

ハウジングに空気の通り道となる穴をゆったりと設けた開放型イヤホンなのに、それを忘れさせるほどにパワフルなノイズキャンセリング効果が得られます

 モードを外部音取り込みに切り替えると、今度はイヤホンを外した状態とほぼ変わらないほどに周囲の音がよく聞こえるようになります。ANCの効果がよくわかるほど、航空機ノイズの爆音が飛び込んできます。AirPodsを装着したまま、乗務員の声や自分の声も自然に聞こえるようになります。

 まるで今はやりの、イヤーフックスタイルなどの「耳をふさがないイヤホン」を装着しているような感覚ですが、ANCをオンにするとまた速やかに騒音が消えてくところがAirPods 5の魅力です。

 サウンドも試聴しました。開放型イヤホンであることが信じられないほど、低音域に厚みと弾力感があります。マイケル・ジャクソンの「Off the Wall」ではリズムの躍動感と、活き活きとしたボーカルがあいまって絶妙なグルーヴ感を楽しませてくれます。小編成のクラシックの楽曲を機内で聴いてみましたが、ANCがしっかりと効くので、楽器の音色の繊細さも余すところなく伝わってきました。

AirPods Pro 3との違い。どちらを選ぶべきか

 自宅に戻ってからAirPods 5とAirPods Pro 3の実力を比べました。ANCの性能は、シリコン製イヤーチップによるパッシブな遮音効果が加わり、また密閉型のハウジングを採用するAirPods Pro 3が優位です。

 サウンドもPro 3の方がタイトに引き締まり、低音の輪郭を力強く描きます。かたや開放型のAirPods 5には、音場の見晴らしのよさや中高音域の透明感があります。ボーカルや楽器が軽やかに広がる感覚はAirPods 5だからこそです。

アップル

iOS 27のパブリックベータを投入したiPhone 17 Proで、Apple Musicの音源を聴きました

 両機のサウンドの違いに優劣を付けることは難しいです。それぞれの持ち味がしっかり出ていることがむしろ大事だからです。いっそうの静けさと密度の高い音を求めるならAirPods Pro 3、圧迫感の少ない装着感と開放的なサウンドを好むならAirPods 5がよい選択肢です。欲を言えば、両方を所有して場面に応じて使い分けるのが理想です。

 AirPods 5は「風切り音」によるノイズをよく抑えています。ハンディファンを使って試しました。ただ、開放型ハウジングであるため、AirPods Pro 3に比べると風切り音が元から入り込みやすい形状ではあります。屋外でイヤホンを使う機会が多く、風切り音に敏感な方はAirPods Pro 3も試聴してから吟味するべきでしょう。

 マイクによる通話品質は、AirPods 5もAirPods Pro 3に引けを取りません。相手の声が前面へ迫ってくるような立体感があり、明瞭に聞き取れました。AirPods 5でも通話相手とのコミュニケーションを安心して任せられます。

 防塵・耐汗耐水性能も、前世代のモデルのIP54から、AirPods 5はIP57に向上しました。雨や汗だけでなく、細かなほこりが気になる屋外でも使いやすくなっています。

アップル

iOS 27の公開とともにAirPodsの設定メニューに加わる「イコライザー」の機能。高中低音域のそれぞれが、音楽を聴きながら好みのバランスにカスタマイズできます

AirPodsの新しい定番モデルになる

 iOS 27では、Apple H2チップ搭載のAirPodsであれば利用できる3バンドイコライザーが加わり、AirPods 5もまた低・中・高音域を好みに合わせて調整できます。装着したまま眠ったことを検知し、ペアリングしているAppleデバイスのメディア再生を止める機能も便利です。2025年秋に追加されたカメラリモートにも対応し、イヤホンのリモコンからiPhoneの写真撮影や動画の録画開始・停止を操作できます。

 AirPods 5は、初代から続く軽快な装着感を守りながら、強力なANC、自然な外部音取り込み、厚みのあるサウンドをバランスよくまとめました。AirPods 3以前のイヤホンから乗り換えれば、静けさと音質の違いをはっきりと実感できるはずです。

■関連サイト

筆者紹介――山本 敦
 オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
  • 角川アスキー総合研究所

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中