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ゆるっと知見を深める楽しい会「TECH.ASCII ゆるっとナイト」 第24回

作る人・使う人・導入する人が集った「ゆるっとナイト」第7回をレポート

現役情シスにゆるーく聞いた“生き残るSaaS”の条件と、意外すぎる“SaaS格付け”

2026年09月10日 17時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 「夏の夜くらい、SaaSの悩みやAIの未来をビール片手に語り合いたい」 —— TECH.ASCIIが情シスやエンジニアに向けてお届けする交流イベント「ゆるっとナイト」の第7回が、2026年8月27日に開催されました。

 今回は待望のSaaS回。「AI時代に“生き残るSaaS”“生き残れないSaaS”」という少し刺激的なテーマで、情シスやSaaS業界の関係者が集いました。

 情シスにとってSaaSは、業務効率化をもたらし、インフラ運用から解放してくれる「救世主」。AI時代を迎える中で、このSaaSはさらなる進化を迎えるか、それとも淘汰されるのか。

 現場の皆さんとそんなSaaSの行く末をゆるーく話す、というのが今回の趣旨です。過去最多の参加数になった、イベント当日の様子をレポートしま

情シス代表が語る“生き残るSaaS”の条件とは?

 イベント冒頭を飾るのは、ゲスト情シスが現場のリアルを明かす人気企画「情シスのホンネ」です。今回は、東急の長峰謙さんとCAMPFIREの野瀨瞳さん、そして角川アスキー総合研究所の執行の3名でお届けしました。

 東急の長峰さんは、過去のゆるっとナイトへの参加を経て、満を持して登壇。「東急グループの資産をハックして、より豊かな暮らしをつくる」という想いで発足された内製開発組織「URBAN HACKS」のメンバーとして活躍中です(参考記事:なぜ東急は内製化にこだわり「Urban Hacks」を立ち上げたのか)。

東急 デジタルプラットフォーム URBANHACKS 長峰謙さん

 一方の野瀨さんは、国内最大級のクラウドファンディングを展開するCAMPFIREで情シスを担当。3年前に編集部・大谷がSaaSテーマの取材をした縁もあり、参戦いただきました(参考記事:CAMPFIREの情シスがいま注目するSaaS、さよならしたSaaS)。

CAMPFIRE コーポレートIT室 コーポレートDXチーム 野瀨瞳さん

 情シスのホンネでは、執行も加えた情シス3名に「2つの選択肢」を提示。どちらが多数派になるかを参加者に当ててもらう、参加型トークセッションです。より多く当てた参加者には、「美味しい食べ物」もしくは「福引チケット」が贈られます。

角川アスキー総合研究所 管理本部 データ活用推進部 インフラ管理課 執行晃徳

司会はASCII編集部つばさ、TECH.ASCII編集長の大谷、取締役吉川といういつものメンバーです

 最初は、いきなり核心に迫る「実際のところ、SaaSはAIに“代替”されると思う?」というお題。「SaaS is Dead…AIに代替される」「結局のところ、SaaSは生き残る」の2択です。

 参加者の皆さんも避けて通れないこの議論。ほとんどの参加者が「SaaSは生き残る」と予測しました。

“AIに代替される”派の参加者からは「AIに聞いたらそう言っていた」という味わい深い理由も

 ゲスト登壇者のホンネは……やはり「SaaSが生き残る」が多数派に!

 長峰さんは、「SaaSとAIが融合しつつある今、SaaSを外してしまうとAIの総合力が下がってしまいます。そもそもSaaSには『業務の型を矯正させる』『できなかったことをさせる』役割があるからこそ、“AIだけ使う”のは毛色が違う。だからこそ、よりAIフレンドリーなSaaSが今後伸びていくのでは」と語りました。

 野瀨さんもこれに同調し、「データが蓄積されたSaaS、慣れ親しんだSaaS、コミュニケーションなどに組み込まれて切り離せないSaaSは生き残っていくはず。それが長峰さんの言うAIフレンドリーなものであれば、互いに価値を高め合っていきそうです」と予測しました。

 なお、今回の参加者(情シスのみ)や読者への事前アンケートでも、SaaSは生き残るが多数派。少なくとも現場の皆さんは、これからもSaaSが活躍し続けると見ているようです。

事前のアンケートデータでも「SaaSは生き残る」

 次のお題は「うちの会社に『今後も絶対残る!』と思っているSaaSは?」です。選択肢は「ビッグウェーブに乗っている『AI連携型SaaS』」「唯一無二!業界や業務特化の『専門型SaaS』」で、参加者の予想は半々に割れました。

 結果は……「AI連携型SaaS」が多数派に!長峰さんは、「AIは掛け算なので、AIと連携する方が価値を発揮しやすい」という理由に加え、「AI利用が社内の評価にもつながる風潮の中、AI連携型の方が使われやすい」というリアルな視点も提示してくれました。

 一方の執行は「SaaSの多くはAIに置き換えられる可能性があるが、その例外が専門型SaaS」と評しています。

今回もゲスト情シスが2対1で割れる場面が多かったです

 トークは加速し、個別の質問コーナーへ。まずは「課題解決のために導入したSaaS」です。

 長峰さんは、検討中のワークフローのリプレースについて言及。「現行システムはSlackにも通知されず、申請IDもコピペしなくてはならない。現在、この課題を解決できるSaaSを調査中です」とコメント。

 野瀨さんが挙げたのがMDMの事例で、「マルチプラットフォーム対応を重視して選んだSaaSが汎用的すぎて、Mac主体のわが社ではトラブルが多発。現在は、使いやすさや設定の容易さを評価して、特化型MDMであるIruに乗り換えています」と語っています。

参加者からは切実な質問がぶつけられました

 「SaaSの導入・検討にあたって、最初に参考にする情報源は?」という質問には、生成AIではなく、3人とも「検索エンジン」という答え。加えて長峰さんからは「情シスコミュニティに参加されている企業は最初にチェックする」というホンネが、野瀨さんと執行からは「上層部からの推薦が多い」というリアルな現状が明かされました。

Claudeは「S」、Google Workspaceは「B」……?  情シスたちの意外なSaaS格付け

 なおTECH.ASCIIでは、本イベントと並行して「いま本当に使えるSaaS 100選」と題した企画を展開しました。読者アンケートも参考に、100本のSaaSをティア付け(最高評価の【S:神】から普通に使える【C:普】まで)するという内容です。

 また、8月5日には本特集に先駆け、生放送でティア付けする「最強SaaSティア決定戦」も開催しています。

 

 今回のイベントでも、編集部でSを付けた「ChatGPT」「Claude」「Google Workspace」の3サービスについて、参加者に評価を聞いてみました。すると、編集部の見立てとは異なり、ChatGPTはA、ClaudeはS、Google WorkspaceはBに最も票が集まるという意外な結果に(あくまで今回の参加者の評価です)。大谷の「皆、Gmailが登場した時の感動を忘れている!」という叫びはさておき、視点の違いによるギャップを感じました。

 加えて定番の20サービスを壁に張り出し、リアル評価もしてもらっています。S評価が多かったのは、Claudeに加えてBox、Slack、Zoom Workplace、GitHub。情シス視点から、単なる使いやすさだけでなく、管理性やセキュリティ、ガバナンスなども重視したと思われる評価が付いていたのが印象的でした。

高ランクをつけつつ普段の恨みつらみを愚痴る方も

 まだまだ特集内ではアンケートを募っています。さらに、9月8日20時から第2回の生放送も予定していますので、ぜひ皆さんご参加ください!

“夏祭り”気分で異業種交流 次回は「Inter BEE大攻略スペシャル」を予定しています

 さて、ここまで企画の様子を紹介してきましたが、ゆるっとナイトの本分は交流イベントです。SaaSを作る人、使う人、導入する人、そしてゲスト登壇者やASCII編集部も入り乱れて、垣根を越えたゆるーい交流を楽しみました。

今回は過去イチの参加数で熱気も最高潮に

 同じ悩みから意気投合して新たなつながりを得た人もいれば、「SaaSについて深く学ぶきっかけとなった」「アンケートでは聞けないリアルな現場のトレンドを知れた」といった次につながるものを得た人もいました。

インタビューにも協力いただきありがとうございます

 また、“夏祭り”シーズンということで、多種多様なビールや焼きそば、たこ焼き、前回大好評だった台湾かき氷などの屋台メニューがズラリ!さらに正解上位者のお土産は、なんと1個2000円もする高級桃でした。

屋台メニューはすぐに売り切れ、ふわっふわぁの台湾かき氷には行列も

今回の正解上位者へのプレゼントは「山形県産ゴールデンピーチ」と「福島県産黄金桃」

 豪華賞品が当たる福引的ギミックも(手探りで)進化を続けています。今回は、前回の「巨大千本引き」改め「運命のロープ」。皆さん、豪華賞品がつながるロープを手繰り寄せていました。

それぞれのロープに豪華賞品につながっています

今回の大当たりはELECOMのスクエアバックパック!

 非常に多くの参加申し込みをいただき、会場に収まりきるかヒヤヒヤだったSaaS回の盛り上がり、皆さんにも伝わったでしょうか?次回第8回は、日本最大級のメディア総合イベント「Inter BEE」の大攻略スペシャルになる予定です。映像・通信業界の皆さんも、SaaS業界に負けない熱量でのご参加、ぜひお待ちしております!

 まずは、オンラインから……といった皆さんは以下からゆるっとお友達になってください。

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