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連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第248回

市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 8月29日~9月4日

SaaSに代わりAIエージェント支える“AaaS”が台頭/議事録作成AIは「意思決定支援」へ進化/生成AIの顧客満足度・1位はClaude、ほか

2026年09月07日 08時00分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 本連載「ざっくり知っておきたいIT業界データ」では、過去1週間に調査会社などから発表されたIT市場予測やユーザー動向などのデータを、それぞれ3行にまとめてお伝えします。

 今回(2026年8月29日~9月4日)は、“意思決定支援”へと進化する会議支援AIツール市場、AIエージェントを支える基盤=「AaaS」市場の台頭、最新の生成AIサービスの顧客満足度ランキング、ソフトウェア開発組織におけるAI活用の実態、企業のAI投資とROI(投資対効果)についてのデータを紹介します。

[AI][アプリケーション] “会議支援AI”市場が35%成長、文字起こしから意思決定支援へ進化(アイ・ティ・アール、9月3日)
・会議支援AIの国内市場、2025年度は前年度比35%増の大幅成長、100億円規模に
・今後も高成長率が続き、2025~2030年度の年平均成長率(CAGR)は29%の予測
・従来の「文字起こし・議事録作成」から「要約生成/論点整理/タスク抽出」などの意思決定支援へと機能進化が進む

 会議を支援するAIツール(会議支援AI)の国内市場規模調査。2025年度の売上金額は100億円に達し、前年度比で35.1%増と大幅な成長を遂げた。従来は会議内容の文字起こしによる「記録業務(議事録作成)の効率化」が主な用途だったが、最近では要約生成/論点整理/タスク抽出といった高度な機能も備わるようになり、「意思決定支援ツール」へと機能進化している。同市場は今後も成長が続き、2025~2030年度の年平均成長率(CAGR)は29.1%と予測されている。

 ⇒ 要約生成/論点整理/タスク抽出といった高度な機能を備えるようになったことで、会議の記録(議事録)を静的に残すだけでなく、タスクの実行管理など業務プロセスへ動的に組み込まれる動きも出てきています。ITRのアナリストは「会議情報をどの業務につなぐかという観点から要件を定める必要がある」とコメントしています。

会議支援AI国内市場の規模推移および予測 2024~2030年度(出典:ITR)

[AI][SaaS] SaaSから「AaaS(エージェント・アズ・ア・サービス)」へ、AIソフトウェア基盤市場は年率40%超の高成長へ(A.T. カーニー、9月3日)
・AIソフトウェア基盤市場は現在およそ300億ドル(4.7兆円)規模
・同市場は今後も高い成長が続く、今後数年で年平均成長率(CAGR)は40%超へ
・エージェンティックAIの基盤は「7つの機能層」で構成される

 「立ち上がりつつあるエージェンティックAIソフトウェア基盤市場」と題された論考より。エージェンティックAIの台頭は、これまでのアプリケーション中心のSaaSから“エージェント中心のAaaS(Agent-as-a-Service)”への移行を促しており、AaaSへの移行を実現する新たなソフトウェア基盤市場の形成が進むと説明している。現時点ではまだエージェントの実行基盤とオーケストレーションが同一ベンダーに束ねられているケースが多いが、市場の成熟に伴って実行基盤は標準化/コモディティ化し、オーケストレーション層が差別化競争の場になっていくと予想している。

 ⇒ AaaSを実現し支える「7つの機能層」は、エージェント実行基盤、MCP実行基盤、コンテキスト保存基盤、エージェントカタログ/マーケットプレイス、運用/ガバナンス/セキュリティ、コスト/販売管理、開発/テストといった内容で構成されるとのこと。この中で、特にコスト/販売管理(財務・商業管理)はまだ動的なコスト構造に対応しきれておらず「重要でありながら未成熟」と指摘されており、AaaSの差別化競争において重要なポイントになりそうです。

AIソフトウェア基盤市場の成長予測(出典:A.T. カーニー)

AaaSを支える「7つの機能層」の構成(出典:A.T. カーニー)

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