サッカーとテクノロジー〔FIFAワールドカップ2026〕 第9回
最初のルール制定から160年超、世界に広がるサッカーの歴史と変わらない魅力を追う
ワールドカップ・優勝トロフィーの数奇な運命 ―FIFAサッカーミュージアム訪問記
2026年07月06日 16時30分更新
FIFAワールドカップ2026。決勝トーナメントで惜しくもブラジルに敗れ、大会を去ることになった日本代表チーム。世界一への道はまた4年後以降にお預けとなった。
勝ち残る各国チームが目指す先にあるのが、優勝チームに授与される黄金のトロフィーだ。実は、その輝きの裏には「盗難」「犬による発見」さらには「60年越しの再発見」という、ドラマチックな物語が隠されているという。
今回は、スイスでFIFA本部を訪れた際、合わせて見学した「FIFA World Football Museum(以下、FIFAサッカーミュージアム)」で聞いた物語についてご紹介したい。
10周年のFIFAサッカーミュージアム、211の国/地域が彩る“レインボー”
FIFAサッカーミュージアムは、FIFA本部のあるスイスのチューリッヒにある博物館だ。チューリッヒの中央駅からトラムで約10分、歩いて行ける距離でもあり、FIFA本部よりもアクセスしやすい場所にある。
2016年2月にオープンした同ミュージアムは、今年でちょうど10周年だ。その名のとおり、サッカーやワールドカップに関する数々の歴史的な資料を収蔵、展示している。3フロアの展示面積は3000~3500平方メートルで、およそ1万5000点の収蔵品から、約1100点が常設展示されている。
手荷物ロッカーには、クリスチャーノ・ロナウド、マルタ・ビエイラ・ダ・シルバ、アンドレ・イニエスタ、デビッド・ベッカム、釜本邦茂――など、サッカー史に残る選手たちの名前が。それぞれの国のユニフォーム色が使われているようだ
チケットを購入して入館し、最初に目にとまるのが大きなアーチ形のオブジェ。近づいてみると、FIFAに加盟する211の国/地域のナショナルチームのユニフォームを並べて構成した「レインボー(虹)」だ(記事冒頭の写真)。
色とりどりのユニフォームを眺めるだけで、サッカーというスポーツの世界的な広がりがイメージできる。この1階展示ゾーンのテーマは「サッカーの惑星(Planet Football)」である。
“サムライブルー”でおなじみの日本の青、“カナリア”の異名を取るブラジルの黄色、国旗の色をデザインに取り入れたものなど、実にカラフルだ。たとえばバミューダ代表チームのロゼ色は「島を彩るピンクの花にちなんだもの」とのことで、ユニフォームの色から、その国の自然や文化を想像してみるのも楽しい。
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