「Interop Tokyo 2026」アスキー全力特集! 第47回
「生成AI時代、攻めも守りも、ウイングアーク」を掲げたInteropブース
30周年の帳票基盤「SVF」とAIリスクを見据えた「Trustee」 ウイングアークの現在地とは?
2026年07月03日 11時00分更新
Interop Tokyo 2026にブースをかまえたウイングアークは、データ活用と帳票基盤のプロダクトを会場でアピールした。信頼性の高い帳票基盤を実現するSVFはいよいよ30周年を迎えた。そして、昨年発表されたデジタルトラストサービス「Trustee」は、生成AI時代のリスクに対して、テクノロジーで真正面から向き合っている。
30周年を迎えた帳票基盤「SVF」は信頼のインフラへ
データを企業の経営に活かすためのさまざまなソフトウェア製品を展開するウイングアークが掲げたメッセージは「生成AI時代、攻めも守りも、ウイングアーク。」だ。データを活用して経営判断や事業成長につなげる領域が「攻め」、企業活動の信頼性を支える領域が「守り」。市場環境の変化が加速するなか、企業には迅速かつ的確な意思決定が求められ、その前提となるデータ活用の重要性は一層高まっている。
一方、生成AIの活用が拡大するにつれ、誤情報の生成やデータの改ざん、情報の出所が不明確になるといったリスクも顕在化している。これに対して、ウイングアークでは攻めとしてデータ分析基盤の「Dr.Sum」とデータアプリ基盤の「MotionBoard」を提供し、意思決定の迅速性や精緻化に貢献。守りとして帳票基盤の「SVF」やデジタルトラストサービス「Trustee」などを提供し、企業の信頼性やガバナンスを確保している。
このうち守りのサービスと言えるSVFは、今年でいよいよ30周年を迎える。なぜ30年という長い期間、使われ続けているのか? ウイングアーク Business Data Empowerment SBU 事業戦略本部 BDソリューションアーキテクト部 第2グループの大江直輝氏は、「帳票の出力は企業にとってミッションクリティカルな業務。なにかあったときにすぐ対応できるサポート体制が信頼を勝ち取っている理由だと考えています」と語る。
帳票は企業間・部門間の受発注や契約を支える重要なビジネス基盤だ。大江氏は、「SVFは30年間に渡って、止まることなく業務を支え続けてきた実績があります。今後も安全でスピーディなビジネス環境を支え、帳票を企業活動を支える『信頼のインフラ』として提供していきたいです」と抱負を語る。
改ざんの有無を検証できる「Trustee」をデモ
帳票の領域は、紙からデジタルへの移行でDXが進む一方、AIの活用でさらなる効率化が進んでいる分野だ。その反面、改ざんなどのAIによる悪用という新しいリスクも顕在化しており、データの正確性、トレーサビリティの要求も高まっている。
こうしたニーズに応えるデジタルトラストサービスが、昨年発表された「Trustee」になる。第一弾のタイムスタンプサービスでは、文書に対して秒間1000文書の速度でタイムスタンプを付与し、改ざんのリスクを防ぐことが可能だ。大江氏は「タイムスタンプ自体に改ざんを検知する機能はないのですが、Trusteeには文書の改ざん有無を検証する機能も提供しています」と説明してくれた。
実際にブースで検証イメージのデモを見せていただいた。タイムスタンプの押されていない請求書をアプリ上にドラッグ&ドロップするとエラーが出るが、タイムスタンプが押された請求書の場合は、改ざんの有無を検証してくれる。「ITの専門知識を持たない利用者でも、手軽に検証できる点が売り」(大江氏)とのことだ。
Trusteeは単独のサービスとしてだけではなく、SVFでは帳票の発行側がタイムスタンプを付与できるほか、取引先からタイムスタンプが付与されていない帳票を受け取った場合も、帳票保管のSVF Archiverへの格納時に自動的に付与することができるという。「コストも1スタンプ2〜5円程度と安価。日本国内の東西にデータセンターがあるため、耐障害性も高い」と大江氏はアピールする。第二弾としては非改ざんの証明に加え、発行元を証明できる「eシール」の機能追加が予定されているので、楽しみだ。
こうした守りのサービスに加え、攻めのサービスと言われる意思決定支援のツールもAIとの連携が図られている。Dr.SumではAIと連携できる「Dr.Sum Local MCP Serverモジュール」が昨年末から提供されており、自然言語によるデータ操作が可能になっている。また、MotionBoardに関しては、ダッシュボードをAIが構築してくれる「AIウィジェット」やデータ分析を支援してくれる「AIビュー」などの機能が追加されている。
30年の歴史を重ねた実績のあるSVFを今も進化させつつ、AIという新しい可能性とリスクに対して、テクノロジーで挑むウイングアーク。その現在地をブースで体感することができた。
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