「Rokid スマートAIグラス」は度付きレンズに対応しており、提携店経由で制作したレンズを専用フレームに取り付けたうえで、本体内側にマグネットで貼り付ける仕組みとなっている。近視の筆者にとっては不可欠だ
まだまだ発展途上のカテゴリーであるスマートグラス
周辺のアクセサリーが実用性を左右する
前々回、前回に続いてお届けする「Rokid スマートAIグラス」(以下、Rokid)の記事も一区切りとなる。前々回ではAIグラスとしての全体像や魅力、前回はスマホ時代の電力インフラを活用した運用方法について触れた。
スマートグラスはまだ発展途上のカテゴリーだ。本体性能だけでなく、度付きレンズへの対応、装着感、サウンド、充電環境といった周辺アクセサリーの完成度が実用性を大きく左右する。
今回は筆者が実際に利用している純正・非純正アクセサリーをご紹介しながら、RokidというAIグラスをさらに快適に使うための工夫について紹介したい。
近視の筆者には不可欠な度付きレンズへの対応
Rokidに取り付けるためのレンズを提携店に依頼する
まずはRokid純正の「Rokid Glasses Lens Inserts」。Rokidは一般的な眼鏡のようにレンズそのものを交換するのではなく、専用インサートフレームに度付きレンズを組み込み、本体内側へマグネットで装着する方式を採用している。
筆者のような近眼のユーザーにとって、度付きレンズ対応は単なるオプションではなく必須機能と言ってもいい。また、工具不要で脱着できるため、家族間での共有や度数変更にも柔軟に対応できるのはありがたい。
筆者はごく最近、JINSで折りたたみ眼鏡を作ったばかりだったので、そのときの処方データを持参して当時唯一の提携店だったJUN GINZAへ出向いた。
その際は新たに検眼することなく注文でき、約10日後には完成した。今回選択したのはZEISSフラット1.6レンズで価格は2万7500円だった。
現在はネオン幻夢舎でも7700円程度から作成できるようになっており、ネットオーダーも可能だ。Rokidの度付きレンズ対応のハードルはかなり下がってきた印象である。
完成したレンズはインサートフレームごと本体へ装着する。工具も不要で、まるで吸い寄せられるようにピタリと収まる。当初、本体フレーム溝の個体差でカチッと入らないことがあった。今後、状況を見てRokid Japanに相談の予定だ。
レンズ内ディスプレー型のスマートグラス最大の敵は近視や遠視では「見え辛いこと」だ。AIもカメラもディスプレーも、まず見えてこそ意味がある。筆者にとって度付きレンズは最重要アクセサリーのひとつである。
ノーズパッドの交換と音を聴きやすくするためのアクセサリー
続いてノーズパッド。Rokidには高さの異なる2種類のノーズパッドが付属している。筆者は近視レンズを装着しているため、目とレンズの距離をできるだけ近付ける目的で低いタイプに交換した。
近視のレンズは目との距離が近いほど視野が広く感じられる。一般的な眼鏡では角膜からレンズまで約12mmが基準とされているが、Rokidのようなスマートグラスでは表示の見やすさにも影響する。わずかな違いだが、毎日使うなら調整する価値は十分にある。
RokidはAIグラスであると同時にオーディオグラスでもある。AIとの会話、電話、ナビゲーション、スケジュール通知などを音声で聞けるのは非常に便利だ。しかし、スピーカーはテンプル中央付近下側に配置されているため、静かな室内では問題なくても、東京メトロや山手線、雑踏の中では少々聞き取りづらい。音楽を積極的に楽しみたい時にはひと工夫が欲しくなる。
そんなときに活躍するのがSound Guideだ。これは他社から販売されているアクセサリーで、スピーカーから出る音を耳元へ効率良く導く役割を果たす。構造自体は非常にシンプルだが、その効果は意外なほど大きい。
昔の船舶や鉄道で使われていた伝声管を思い浮かべるとわかりやすい。Sound Guideはシリコン製のガイドによって、スピーカーから出た音を外耳道の入り口付近まで導いてくれる。電池も電子回路も不要だが、AIの返答や音楽の聞き取りやすさは確実に向上する。実にアナログだが効果的なアクセサリーである。
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